景気は改善傾向!?株は下がるの?
そこで今日はそのあたりについて書いてみます。TSRから最新の調査結果が届いたので、ファクトチェックからしてみましょう。対象は基本的に中小企業です。
【主なポイントは以下】
・減収企業率は7か月ぶりの8割切り
・廃業検討率は2か月連続で改善「7.6%」
・在宅勤務取りやめが25.4%
・年末年始休暇分散せずが83.5%
あら!雰囲気良くなってきてる?この数字から受ける印象としては「景気改善傾向」「通常経営への回帰」という所。これまでの結果に比べれば希望の光が差し込む形になってきました。
では直接個別株に効いてきそうなデータを見ていきましょう。
【リモートワーク】
SaaSやハンコレス、ペーパーレスなどに影響するかと思いますが、正直思ったより根付かなそうに見えます。
今回の調査では取りやめが25.4%という事で「多くは継続してるじゃないか」と思うかもしれません。
ただ≪実施している従業員の数≫を見ると中小・大企業含めた全企業で社員の1割と言う回答がなんと29.8%。3割以下がおよそ56%。
やってるような、やっていないような実態が透けてきます。関連銘柄はお祭り騒ぎになってましたが、ここからは業績寄与度を注意深くチェックしましょう。
【雇用調整助成金】
最も利用された支援策が雇用回りです。50%以上の利用率。それだけ企業にとって人件費は重いようです。(世界的には日本の労働力は安いという評価だが・・・)
電通が業務委託契約促進を発表したのがホイッスル。今後世の中の正社員数は激減していくでしょう。となると人財セクターの業務内容を精査すべし。
例えばウォンテッドリー(3991)のような【安価に】【やりがい優先で】【マッチングする感覚】なメディアは伸びると思います。一方≪雇用!雇用!≫してるメディアは厳しいでしょう。時代遅れになりそうです。あくまでも私見。
【新たな商品・サービスの開発】
これに注力するという回答は43%。最低でも既存の販路開拓!が41%。本業だけで売り上げを作る時代は終わったのかもしれません。
これから伸びる企業は、割と多角経営になっていくでしょう。≪もはや本業が何か分からないけどとにかく儲かってる≫的な外資に多いあれです。例えばノーリツ鋼機(7744)なんか注目しておくといいですね。
【あとがき】
最後に水を差すようですが、楽観はできなそうです。次の結果をご覧ください。
・資金繰り支援策利用率初の6割突破
つまり・・・
手元資金の融通ができて一瞬楽観的になってるだけだという推察もできます。
ただいずれにしても景気と株価は切り離してみておくといいでしょう。もう何が起きてもおかしくない時代です。唯一債券の利回りだけは要チェックです。
相場はあすなろ投資顧問と共に
CEO大石やすし
*参考資料
株式会社東京商工リサーチ社【有効回答1万1,076社】
第10回「新型コロナウイルスに関するアンケート」調査
PS:株ギルド最新作公開!
市場参加者が増えることは、中長期的に我々にはプラスです。そういった意味で新しい投資家を育成する事にもあすなろ会員様と共に取り組みたい。それが株ギルドの狙いの一つです。
今回は通信会社大手【ファーウェイ】を通じて中学生と考察。技術革新における国境を越えた争奪戦、非上場会社の構造、なぜ5G覇権を世界はとりたいのか?
これって大人の復習にもピッタリな内容になったのでは?
【楽しく勉強を】という狙いもあり、かなりYoutubeっぽいノリの動画ですが、眉間にしわを寄せて(笑)ご覧ください。
最後までありがとうございました。
それでは今週もよろしくどうぞ!
■本日ご紹介したもの
ウォンテッドリー(3991)
ノーリツ鋼機(7744)
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