株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2020-12-07 17:00:00

加藤あきらの投資戦略室

金利上昇でIPOラッシュ前のマザーズが売られ景気敏感株には資金が流入

前週末の米国市場は再びNYダウ30,000ドル台を回復、11月の米雇用統計を通過して内容は芳しくなかったもののかえって追加経済対策への期待につながる形で景気敏感株が買われました。

中でもSOX指数にみられる半導体関連が景気敏感株の先導役を担い、3指数はそろって史上最高値を更新でFear&Greed指数は89ポイントまで再び上昇してきています。

他方で日本株はというと、日経平均が今朝の寄り付きで26894円の高値をつけた後、これまで指数押し上げに貢献してきたファーストリテイリング(9983)、ソフトバンクG(9984)をはじめエムスリー(2413)や信越化学(4063)などが反落しています。

これにより日経平均はある程度年内における上昇の最終段階に到達したとみてよいかと思います。

それと同時に、調整を強めているのがグロース株で、特徴的なのは大型よりも小型が弱く、とりわけマザーズ指数は大きく反落してきたことです。

まあこの点に関しては、来週からIPOラッシュのスケジュールになりますので、利食い売りや見切り売りで現金化してマザーズの新台へ準備しておこうという動きとみてよいかもしれません。

一方で、これまで低迷が続いてきたバリュー系銘柄には順番に買いシグナルが点灯し、相場が立ち上がってきている兆候があるのも確かです。

日本化学産業(4094)や中国工業(5974)、兼松エンジニアリング(6402)などと一緒に千代田化工兼建設(6366)が逆行高してきたということで「水素エネルギー」関連の相場が良い例だと思います。

昭和電工(4004)や大阪ソーダ(4046)、日本化学工業(4092)などがここから上昇本格化してくると電池以外の化学系銘柄で高圧ガス(4097)やチタン工業(4098)、高砂香料(4914)なども監視対象に入れておかないとという感じになってくるのですが、どうなるでしょうね。

いちおう明日12月8日からいよいよ米大統領選挙をめぐる攻防が激しさを増してくると考えられる中で、世界情勢に感応度の高い日本株が底堅さを発揮できるかどうか非常に注目されるところです。

とりわけ12月14日の選挙人投票が行われる今週来週の日柄は先週もお伝えのとおり要警戒のスケジュールとなります。

相場の荒波に振るい落とされないように、あるいはピンチをチャンスとして生かせるように覚悟して相場に臨むようにしましょう。


≪加藤コラム内でご紹介の銘柄≫
◆アドバンテスト(6857)[半導体]
10/2ご紹介から50%上昇。
SOX指数続伸で上場来高値を更新するも寄り天気味。
グロース株調整強まる中で半導体株の躍進がどこまで続くのか注目。

≪あすなろ単発スポット銘柄の動向≫
★加藤あきらのゴールドメソッド銘柄(****)
先週末の株価3倍目前から一転、大きな陰線形成。
仮想通貨の思惑相場から急反転の動きで2ケタ下落。
仮想通貨の12月天井形成の噂はやはり本当か!?

【 相 場 の 格 言 】
『悲観の極みは最高の買い時であり 、楽観の極みは最高の売り時である』
(ジョン・テンプルトン)

それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日ご紹介した銘柄】
日本化学産業(4094)
中国工業(5974)
兼松エンジニアリング(6402)
千代田化工兼建設(6366)
昭和電工(4004)
大阪ソーダ(4046)
日本化学工業(4092)
高圧ガス(4097)
チタン工業(4098)
高砂香料(4914)

執筆者:加藤あきら

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