いま仕込みたい業績改善期待株
「不動産の再生」をテーマとして、権利関係が複雑な不動産を買い取り、関係調整したうえで再販している。借地権などが設定された底地(貸宅地)という専門性の高い不動産を扱う点が特長で、老朽化賃貸物件の買取りなども手がけており、政府も住宅政策において住生活基本計画を策定し、今後急増が見込まれる空き家対策を強化する流れにある。
業績面においては11/13に第3Q決算を発表し、売上高は3.1%増収、営業利益は64.3%減益となり、不動産販売事業においては居抜き物件の販売件数は伸びたものの金額ベースでは落ち込み、前期仕入れが好調だった所有権ビジネスは件数、金額ともに大幅に増加した。仕入に関しては件数が軒並み減少した一方、仕入高は全区分で増加しており、今後の収益貢献が期待される。建築事業は新型コロナウイルス感染拡大の影響から受注が低迷し、回復には今しばらく時間がかかるものとみられる。
株価は3/13に安値560円をつけて売り込まれたが、6月には一時コロナショック以前の水準を回復してみせた。ところが7月末に業績予想を大幅に下方修正したことを発表して嫌気売りを誘発、再び650円付近まで押し戻される結果となった。ただし、足元では3Q実績は厳しかったものの、期ズレや4Qに向けた販売契約などは順調とみられることから、業績改善を期待して積極的に見直し買いを狙ってみたい。
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