株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

(一社) 人工知能学会:18801(公社)日本証券アナリスト協会:01159

あすなろ投資顧問

2021-03-19 10:00:00

投資教育コラム

【相場を観測する】チャートを用いて詳しく解説します!(第17弾)

『着眼大局着手小局』No.17

~相場の観測~

【週足】参照 =高値更新がポイント=

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 前回「短期二段上げ進行も上値抵抗水準接近へ」(記:21/2/12)では、以下のように述べた。
前回の『着眼大局着手小局No.16』はこちら

「安値(N)21,530円以降の基調を維持し上値を追う経過となっている。ただ、20年3月の安値(L)16,552円から直近高値29,562円(2/10)までの上げ幅が13,010円と過去の騰落値幅12,708円を上回ってきたことから、二段上げ(三波動構成)も上値30,000円前後の水準では抵抗を受ける可能性もあり反動安値幅に要注意となる。」とした。
 実際には、安値(P)27,663円から切り返し、高値(Q)30,467円と上伸したあと反落した。また、安値(R)28,743円(⒊/8)までの下げ幅1,724円は昨年3月の反動安値幅1,728円に急迫したあと29,717円(3/12)反発し、値幅が974円となっている。
 よって、現在は反動安が重要値幅ギリギリで踏みとどまっていることから時間を掛けずに高値を更新するか否かが焦点となる。更新は基調の維持となり再び上値を追う経過となる。
その場合、上値は以下の水準が挙げられる。
①30,848円=N+(E―D)
②31,614円=K+(K-L) 
③31,988円=G+(G-L)
 ただ、基調の維持には直近の安値28,743円の維持が重要となる。

【日足】参照 =基調の継続が焦点=

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日足では前回「上値追いは上値抵抗を受けやすい水準へ」(記:21/2/12)では、以下のように述べた。
 「高値(M)28,822円と安値(N)27,663円の何れをブレイクするかが焦点となり、高値(M)を上回ると基調の継続となる。一方、現在の基調を維持するには反動安値幅が513円から694円の範囲に止まることが条件となる。これらの値幅を上回ると1,159円程度(そのほか1,235円、1,415円、1,648円など)につながりやすくなる。また、現状の波動は安値(N)27,663円の維持がポイントとなる。」とした。
 実際には、上値トライから高値(O)30,467円に進んだあと安値(P)28,743円と反落した。ただ、下げ幅1,724円は重要値幅1,728円が意識(影響)された格好で反発し戻り値幅が974円と半値をクリアした。
 よって、現在は高値(O)30,467円と安値(P)28,743円の何れをブレイクするかが焦点となる。安値(P)を下回らずに高値(O)を上回ると基調が継続する経過となる。その場合、主な上値は以下の水準が挙げられる。
(1)30,508円=J+(A-B)
(2)30,657円=K+(K-J)
(3)30,848円=F+9,318円(16/6安値~18/10高値)
(4)31,614円=A+(A-B)
(5)31,988円=24,270円(18/10)+7,718円
 一方、高値(O)30,467円を上回ることができずに安値(P)28,743円を下回ると、高値(O)からの下げ幅の拡大につながりやすくなる。値幅は2,046円、2,742円、2,994円などが挙げられる。
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【脳活 逆さチャート】参照

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~逆さでリズムを考えてみよう❕~
何でもない右肩上がりの相場の推移であっても、逆さにすると様子が違って見える。
時には、逆さにしてみるのも面白い。いや、刺激がると思う。
上げが下げとなり、下げが上げとなって描かれて進行する。
通常、気が付かなかったものに気が付くことがある。
現在の上げ基調は、まさにきれいな下げ基調となって表示されている。
ただ、直近では上げ幅(本来、下落局面)がやや大きくなっている。
今後、下げ(本来、上げ局面)が小さく、上げが(本来、下げ)大きくなる動きが生じると
基調の変化(転換)につながりやすくなる。
逆さチャート上のケース①と②の強弱は、心の目として常にイメージしたい動きである。
果たして、現状ではどう動くか。着目したい。
「何故、動いたか」ではなく「どう動いたか」を知ることが大事である。
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【フォーカス】 ※TOPIX日足チャート参照

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~強い基調を維持へ~
 前回の「短期第三波動が進行中」(記:21/2/12)では以下のように述べた。

「高値(H)1,873pから安値(I)1,808pまでの下げ幅65pは前値幅82p(F~G)の範囲内に収まって切り返し18年の高値1,911pを更新。新たな相場入りとなったことからさらなる上値をうかがう経過となっている。ただ、上値を追う経過も現在の基調維持には反動安値幅が32pから39pの範囲内に止まることが重要。この値幅を超えると65pへ拡大につながりやすく、現状では安値(I)1,808pの維持が重要。」とした。
 実際には、高値(J)1,965pと上値バランス値1,966pにあと1pと迫ったあと反落した。ただ、安値(K)1,864pまでの下げ幅が101pとそれまでの82p(F~G)、65p(H~I)からやや拡大したが重要な値幅134pの範囲内でとどまり1,951p(3/12)切り返した。戻り値幅は87pとは前騰落値幅82p(F~G)を上回り強さのある経過となっている。
 よって、現在は上値をうかがう経過となっている。その場合、上値は以下の水準が挙げられる。
(1)1,966=A+730(08年6月高値~09年3月安値)
(2)1,973=G+(D-A)
(3)2,010=A+774(98年10月安値~00年2月高値)
(4)2,024=D+(D-A)
 ただ、現在の戻りも高値を上回らずに反動安値幅が40pを超えると60pないし100p程度へ拡大につながりやすくなる。また、現状の波動では安値(K)1,864pの維持が重要となっている。
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【先人からの伝言】 
~熟慮したい一言(列挙)~
●先のことは誰にも分からない!
●上り坂、下り坂、と、まさか(魔の坂)がある。この「魔坂」が怖い!
●怖さを知ることが大事!
●最悪の事態に至らないように備える!
 あり得る。あり得ない。と考えるのではない。緊迫感と想像力が重要なのだ!
●株式投資には、理論や理屈はいらない!
●株で損したくて損をしているわけではない。損をするべくして損をしているのだ!
『相場には「原理原則」がある。それに従うことこそが“株式投資”なのだ!』
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【備考】(1)マザーズ(2)NYダウ工業株30種(3)ナスダック(4)米10年国債利回り

★備考(1)マザーズ参照

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~ボックス内で戻りを試す~
 前回の「ボックス内で戻り歩調」記:21/2/12)では以下のように述べた。
「高値(H)1,301pを経て安値(I)1,208pまでの下げ幅は93pと前下げ幅137p(F~G)の範囲内に止まって1,311pと切り返し、安値(G)1,128p以降、高値と安値が切り上げとなったことから、ボックス内(DとG)での推移も高値(D)1,365pを試す経過となっている。同高値を上回ると新たな上値に進む経過となる。」とした。
実際には、高値(J)1,320pと上伸したあと反落した。3月9日は一時1,113pと前安値(G)1,128p下回る場面もあったが1,147p(安値K)と回復して終えた。その後、4日連騰で1,207p(3/12)、上げ幅60pとやや値を戻す動きとなっている。
 よって、現在はボックス下限の安値(G)1,128pでの踏みとどまった格好で戻りをうかがう動きとなっている。戻り値幅が93pを上回るとボックスの上限を試す動きつながりやすくなり、高値(J)1,320pを上回ると高値(D)1,365pに挑戦する経過なる。その場合、上値は以下の水準が挙げられる。
(1)1,240p=K+(H-I)
(2)1,259p=K+(J-I)
(3)1,284p=K+(F-G)
(4)1,339p=K+(J-G)
(5)1,357p=K+(D-E)

さらに、高値更新すると以下の上値水準が挙げられる。
(1)1,402p=F+(F-G)
(2)1,412p=G+284p(20.8/28~D)
(3)1,451p=C+(B-A)
(4)1,545p=G+(D-C)
(5)1,563p=B+(B-A)
 一方、安値(K)1,147pを下回ると前安値(G)1,128pを再び試す動きにつながりやすくなる。

★備考(2)NYダウ平均(日足)参照

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=上昇ピッチと反動に留意=
 前回は「ジリ高の上値追いも反動留意」(記:21/2/12)として以下のように述べた。
「高値(K)31,188ドルから安値(L)29,982ドルと反落した。ただ、下げ幅は1,206ドルとやや拡大したが前騰落値幅1,269ドル(20/9/16~Hまで)の範囲に内に止まって切り返し、6日連騰で一気に高値(K)を上回り直近31,458ドルと上伸。現在は基調の維持から上値を追う経過となっている。一方、上値を追う経過も安値(L)29,982ドル以降の 基調の維持に留意。生じやすい反動安値幅としては、374ドル、621ドル、874ドル、1,206ドル(K~L)などが挙げられる。また、1,206ドルを超えるとさらなる値幅の拡大につながりやすくなる。その場合、値幅は2,074ドル、2,336ドル、2,559ドルなどが挙げられる。」とした。
実際には、2月24日の高値(M)31,961ドルから安値(N)30,924ドルと反落した。ただ、下げ幅が1,037ドルと前下げ幅1,206ドルの範囲内に収まって切り返し、安値(N)から6日連騰(上げ幅1,854ドル)で32,778ドル(3/12)と上げが加速した。
 よって、現在は基調が継続し上値を追う経過となっている。主な上値としては、以下の水準が挙げられる。
(1)33,996ドル=F+(E-B)
(2)34,260ドル=J+7,759ドル(18年12月安値~A)
(3)35,482ドル=J+(E-B)
(4)36,553ドル=E+(E-B)
 一方、上値を追う経過も上昇ピッチ対する警戒とその反動(値幅)に留意。ただ、安値(L)29,982ドル以降の基調を維持するには反動安値幅が1,037ドルの範囲内に収まることが条件となる。同値幅を上回ると下げ幅の拡大につながりやすくなる。その場合、1,206ドル(K~L)、1,408ドル、1,663ドル、2074ドルなどの値幅が挙げられる。

★備考(3)ナスダック(日足)参照

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=戻り値幅が重要=
 前回は「上値追いも重要な時間帯へ接近」(記:21/2/12)として、以下のように述べた。
「高値(I)13,653pからの反落は安値(J)13,070p、下げ幅565pとやや拡大したが前騰落幅965pの範囲内に止まって切り返し直近の高値14,095pと上伸。現在は基調の継続から上値を追う経過となっている。一方、現在の安値(H)10,911p以降の基調を維持するには反動安値幅565p(I~J)の維持が重要となる。同値幅を上回ると965p(G~H)ないし984p(10/30~11/6)へ拡大しやすくなる。さらに、これらの値幅を超えると1,244p(F~G)、最重要値幅1,424p(E~F)などを試す動きにつながりやすくなるほか、重要な時間帯(3月)を迎えることから生じる反動安値幅には注意したい。一方、安値(H)10,911p以降の基調を維持するには反動安値幅565p(I~J)の維持が重要となる。同値幅を上回ると965p(G~H)ないし984p(10/30~11/6)へ拡大しやすくなる。さらに、これらの値幅を超えると1,244p(F~G)、最重要値幅1,424p(E~F)などを試す動きにつながりやすくなる。また、昨年3月安値(B)以降の短期波動における時間のバランスは、昨年9月の安値(F)を時間軸に115日、129日、138日が対等する重要な時間帯(3月)を迎えることから、生じる反動安値幅には注意したい。」とした。
 実際には、高値(K)14,095pから安値(L)12,609pと反落し、下げ幅が1,486pと前下げ幅1,424pを僅かに上回った。ただ、その後の反動高で直近値(M)13,398pまでの上げ幅が789pと前値幅565p(I~J)を上回った。
 よって、現在は戻りを試す経過となっている。その場合、主な上値としては以下の水準が挙げられる。
(1)13,574p=L+(G-H)
(2)13,634p=L+(K-J)
(3)13,853p=L+(G-F)
(4)14,033p=L+(E-F)
(※)14,095p…高値(K)
 高値を更新した場合、上値は以下の水準が挙げられる。
(1)14,285p=F+3,625p(18年12月安値~20年9月高値:E)
(2)14,950p=8,109p+6,841p
(18年8月高値)+(09年3月安値~18年8月高値)
(3)15、368p=9,817p+5,551p
(20年1月高値)+(16年2月安値~20年1月高値:A)
(4)15,490p=B+8,549p(09年3月安値~20年1月高値:A)
(5)15,794p=5,048p+5,373p×2
(00年3月高値)+(90年10月安値~00年3高値)×2
 また、現在の下げ幅(1,486p)拡大も重要値幅2,957pの範囲内にあることから高値(K)14,095pを上回ることで、安値(B)6,860pを基点とする上げの継続となる。一方、直近の安値(L)12,609pを下回ると新たな下値を探る経過となる。

★備考(4)米10年国債利回り参照

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 金利政策が重要視されるのは極めて一般的である。しかし、実際には金利の推移を確り観測することが必要だろう。考え方は株式と同様である。
 週足では、昨年8月の安値(H)0.507%から一貫上昇基調と進行している。値幅のバランスは前上昇局面の安値(B)2.042%から高値(C)3.237%までの上げ幅は1.195%となっている。
 今回(週足)の高値水準を観測(例)すると、H+(C―B)=1.702%となる。
 では、週足での安値(H)0.507%以降を日々終値(小さく折れ線表示)の推移で見ると、これまでの反動安値幅は0.393%(20/6/5~A)のあと0.132%(C~D)~0.129%(E~F)~0.129%(H~G)と一定の範囲内に収まっている。この値幅の維持ができるか否かが現状でのポイントとなっている。
今後の推移に注目したい・・・・

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新型コロナウィルスの感染症拡散事態が一日も早く終息し、平穏な日常生活を取り戻せるよう心から願っております。
感染経緯の不明者数の増加から第三波のリバウンドと、感染力が高い変異ウイルスの感染者数の増加による第四波が警戒されています。
感染しないよう十分心掛けて行動をすることが大事かと・・・
止まない雨はないといいます。引き続き、希望をもって今を耐え乗り越えましょう!
オタガイニ(*^-^)/\(^-^*)ガンバロー!
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執筆:長森伸行

≪執筆者略歴≫
元山一證券投資情報部次長・国内で「一目均衡表」チヤート分析の第一人者。元日本テクニカルアナリスト協会セミナー講師で「一目均衡表」を担当。証券業会に50年間携わった重鎮、自立して儲けられる投資家のインストラクター的な存在。

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