株価上昇に拍車をかける機械関連銘柄
遠心分離機を主に手掛ける企業。なかでも従来の遠心分離機と違い連続した分離ができ、無人運転も可能なデカンタ型遠心分離機においては国内トップシェアを誇る。ラインナップも充実しており、横型デカンタ遠心分離機だけでなく竪(たて)型デカンタ遠心分離機も扱っている。竪型は高度な密閉空間を保つことが可能であるなどのメリットがあり様々な処理物を扱うことができる。また環境分野の取り組みとして「第6回 国際バイオマス展」に、未利用熱をクリーンなエネルギーに変換するバイナリー発電装置を出展している。
3/11発表の1Q決算では、売上高が前年同期比11.4%増の約106億円、営業利益が同21.6%増の約6億円で着地。全体として中国を中心とした海外経済の回復、個人消費の持ち直しや設備投資が増えたことが増収増益の要因であった模様。セグメント別では、機械製造販売事業においては主に中国向けを中心とした海外用機械の部品・修理の販売が増加したことから売上高が前年同期比34.6%増。化学工業製品販売事業においては、自動車分野を中心に回復傾向にあるため自動車向け材料や半導体製造装置向け材料が好調に推移したことから売上高が同4.8%増加となった。
株価は昨年9/11の3Q決算発表を受けて動意付き、10/8に高値2202円を付ける。その後10/26に出来高を伴った陰線をマークし調整。25日移動平均線も割り込み、10月末の配当落ちも加わって値幅の調整が強まった。後にもみあい相場に突入するも12/14の本決算発表を受けて再び動意付き、25日線を下値サポートとして意識しながら上昇基調を継続している。足元では3/12にそれまでのもみ合いから上放れする動きを見せ、堅調な出来高を伴いつつ下値を切り上げてきている。PBRは0.7倍台と伸びしろがあり10月高値を意識しながら一段高も期待できるのではないか。
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