まだ仕込むのも遅くはない有望銘柄
空調設備などの設計・施工・監理等を手掛ける企業。オフィスビルや工場などの空調工事が受注の大半を占めており、「熱源最適制御システム」は自動で外気や負荷条件を計算した上で最適な省エネ運転を実現することができる。また中国において排気処理装置の受注が拡大しており、中国政府の環境規制強化を受け環境負荷低減な排気処理装置が求められている。「VOC処理システム」は、揮発性有機化合物を850℃以上で酸化分解するシステムで、浄化された高温空気を2塔の熱交換器で蓄熱・放熱を繰り返すことにより排気処理効率98%以上を維持できるため、環境対策への貢献度が高いシステムといえる。
2/10発表の3Q決算(累計)では、売上高が前年同期比14.6%減の約1355億円、営業利益が同46.5%減の約58億円となった。国内において各メーカーの設備投資に慎重な動きが見られたことや前年同期に大型受注があったことによる反動減の影響もあり、前年同期と比較して国内における受注高(3Q累計)は前年同期比17.6%減の約1374億円となった。なお通期における事業環境の見通しは、ビル空調分野において大型再開発やリニューアル需要、データセンターなどの建設需要が底堅く推移すると見ている様子。
株価は昨年11/10発表の2Q決算発表を受けて、出来高を伴い上昇し、翌日には高値3095円を付ける。以降は需給の悪化により調整し11/30に大陰線をマーク、25日移動平均線を割り込む。その後12月中旬から年末頃まで下落基調が続いたものの、年初には需給の改善が見られ、1/6に25日線を回復した後は上昇基調に乗る。足元では2/26に大陰線で25日線を割り込むも、3月頃から出来高の増加に伴い株価も再び上昇しており、昨年7/28高値3255円に迫る勢いである。目下シコリ玉も解消し懸念点が比較的少ないと思われる現在の水準でもエントリーは遅くないだろう。
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