原料需給改善で業績向上銘柄
合成ゴムやラテックスなどのエストラマー素材や光学フィルム、電池材料などの高機能材料を扱う企業。合成ゴム等は原料であるナフサ価格の影響を大いに受けるものの、足元では原料価格は回復傾向にあるため同社にとって追い風となろう。また光学フィルム「ゼオノアフィルム」は世界初の溶融抽出法により生産しており、従来の抽出法に比べ光学特性や耐熱性、吸湿性に優れる。なお今年2月には一般的に非晶性の構造をもつCOP(シクロオレフィンポリマー)に結晶性を付与した新たな製品を生産するなど独自技術の追求も続けている。
1/29発表の3Q決算(累計)では、売上高が前年同期比10.8%減の約2163億円、営業利益が同2.2%減の約210億円で着地。全体としては厳しい落ち込みにさらされたものの3Q業績でカバーする形となった。エストラマー素材事業では主原料であるナフサ価格の需給改善などにより対前期比で増収・増益。高機能材料事業では、コロナ禍において家庭用プリンターの使用が増えたことからインク用トナーの需要が増加。またテレワークを背景としたモバイル端末向け材料の需要も堅調であったことから同事業も増益であった。
株価は昨年10/2の安値1056円を起点に10月後半にはコロナショック前の水準を回復。その後は一貫して上昇トレンドを形成し、25日移動平均線を割り込む場面がありながら、その度に強い押し目買い意欲が確認される。足元では3/12に25日移動平均線を割り込んできたものの、これまで同様に下値を結んだトレンドラインを維持できれば再び反発が期待されるため、押し目買いでエントリーしておきたい。
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