ウィズ/アフターコロナの人出はやはり近場メイン?
私の住まい東京都練馬区なので、海辺へ行こうとするなら、どうしても神奈川方面を選択する事が多くなり、千葉県は内房と呼ばれる木更津や館山付近へは何度か出かけた事があるものの、外房まで出かける事は今では滅多にありません。
もう少し正確に言うと20年~15年ほど前までは、外房の一宮・太東へ、毎週のように通っていた時期があったり、木更津・館山経由で外房は鴨川周辺に家族を連れて出かけた事も何回かあったのですが、一宮と鴨川の中間にあって、車でのアクセスが悪い印象の勝浦に出かけたのは、自身にとって今回が初めてでした。
何に一番驚いたかと申し上げますと、雲は多いもののそこそこ日差しに恵まれた土曜日なのに、キレイに整備された景勝地にも、不思議になるくらいに人が少なかった点です。
道中は東京ナンバーの車も多く、そこそこの人出を実感していましたが、勝浦の市街地は人影もまばらでした。
次に驚いたのが、今年の東京オリンピックでサーフィンの会場となる一宮周辺の店舗や住居の急増ぶりと、それに反し、一宮から勝浦の間の幹線道路沿いの廃れ具合の温度差でした。
車で移動すれば、1時間以内の距離感なのに、ここまで温度差があるというのは想定外でした。
サンプル数が少なく、かつ、理論的な検証をしたわけではありませんが、この温度差はおそらく、アクセスが悪い、遠い、という「印象」によるところが大きいと思われます。
お気付きになられた方もいらっしゃるかもしれませんが、勝浦と言えば、コロナ感染の初動であった、クルーズ船の感染者を勝浦市街のホテルで隔離した事でも知られております。
なぜ、勝浦だったのか、という点については、そもそも東京都内から遠く、かつ、普段から恒常的に人出が少なかったからなのでありましょう。
当然かもしれませんが、今後、ウィズ/アフターコロナの人出に関しては、全ての観光地や景勝地、全ての飲食店等のサービス業で、等しく回復が期待できるワケではないだろう、という事を実感した次第です。
おそらく、お出かけ先の傾向は「近で、やや贅」、消費行動としては「モノ」でなく「コト」、になるのでしょう。
旅行業界、陸運や空運、外食産業やサービス業の、コロナ禍からの回復基調に着目した投資行動を取るには、個別企業毎のデータ検証はもちろんの事、一般大衆の「印象」や「傾向」や「温度差」等の「肌感」を実際に感じて「比較」してみる事も必要かもしれません。
外食産業やサービス業、旅行業界の株価の戻りはまちまちですが、下記のような銘柄群を継続ウォッチしております。
鳥貴族HD(3193):株価は戻り基調ながらコロナ前の水準まで未達
星野Rリート(3287):金利上昇リスク下でも株価堅調推移
うかい(7621):出来高低迷したまま
富士急(9010):株価はコロナ禍からの戻り鮮明だがやや一服感も
鴨川グランド(9695):復調ながら未だコロナ前の水準に戻せず
執筆:木村泰章
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