株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

(一社) 人工知能学会:18801(公社)日本証券アナリスト協会:01159

あすなろ投資顧問

2021-04-13 17:00:00

アナリスト木村の銘柄研究部

実践編2:前期赤字から今期黒字転換の銘柄群への大量保有報

皆様、日々の株式投資へのお取り組み、ご苦労様です。

本日のコラムでは、大量保有報告を読み解く実践編2として、前期赤字から今期V字回復で黒字転換が見込まれている銘柄群をランダムに抽出したうえ、それらの銘柄群の大量保有状況を追ってみました。

※4/12更新【実践編:大量保有報告から見た値上がり期待銘柄】をまだお読みでない方は下記よりご確認いただけます。
実践編:大量保有報告から見た値上がり期待銘柄

対象銘柄群をランダムにピックアップし、その銘柄群を大量保有報告書(変更書含む)を使って当方なりの分析を加えた内容ですので、他の情報ソースには無い(はず)の完全オリジナル情報です。

当方が個人的に、特に気になっているのが以下4銘柄(順不同)です。

①JUKI(6440)
【業績面ハイライト】
20.12月期に46億円超の最終赤字に沈んだ業績は21.12月期(今期)に黒字転換を見込む。
為替前提1ドル102円で、1円の円安が2億円の増益要因となる。
【大量保有状況】
3月6日 三井住友DSアセットマネジメント 4.37% 1,304,400株
3月22日 三井住友DSアセットマネジメント 4.37⇒5.35% 1,599,700株
4月7日 三井住友DSアセットマネジメント 5.35⇒5.34% 1,593,800株

②THK(6481)
【業績面ハイライト】
20.12期は赤字・減配と冴えなかったが、悪材料的には出尽くした感もあって、
21.12期は営業利益も19.12期を上回る水準まで急回復見通し。
【大量保有状況】
2月22日 フィデリティ投信 5.02⇒6.11% 8,180,100株

③TOKYO BASE(3415)
【業績面ハイライト】
21.2月期は最終赤字見込みであるが、22.2月期は前期新店が業績にフルに寄与し
営業利益は一気に19.2月期と同水準の14億円まで改善する見通し。
【大量保有状況】
2月22日 フィデリティ投信 6.50% 3,096,400株

④アルプスアルパイン(6770)
【業績面ハイライト】
4月6日に業績修正を発表。自動車用部品の一部の製品で品質不具合が発生し、
同社負担額68億円を特別損失に計上。
21.3月期の最終損益を従来予想の30億円の黒字から45億円の赤字に下方修正し、
一転して赤字見通しとなった。
22.3月期は車載情報機器が台数増、電子部品も車載向け復調となり、営業益急反発を見込み、
会社四季報では430億円予想。
【大量保有状況】
4月12日 三井住友信託銀行 10.11⇒9.57%
うち 三井住友トラスト・アセット 4.42⇒3.84% 8,429,968株
うち 日興アセット 5.24⇒5.27% 11,565,700株
4月6日 ノムラ インターナショナル(連名)9.33⇒10.01%
うち 野村アセット 8.98%⇒8.99% 19,721,600株
4月6日 ブラックロック(グループ11社連名) 5.41% 11,861,807株

上記のうち、既に④の「アルアル」は昨日ご紹介済みです。
ブラックロック、野村アセット、日興アセット、三井住友トラストアセットと複数の大手運用機関が保有するアルプスアルパインは、業績面でもV字回復が期待されているので、中長期目線での銘柄選択にも、かつ、短期目線のトレーディングにも、下値不安は少ないものと推察します。

これらの大手運用機関は俗に「ロングオンリー」と称され、運用手法上、ショート(空売り)は行いません。株価が中長期的に値上がりする際の値上がり益を目指して「Buy & Hold」する事を運用の基本スタンスとしています。
つまり、これらの大手運用機関が大量保有していれば、地政学リスク等の特殊要因が突発的に起こらない限り、大幅な株価下落リスクは少ないと言えましょう。

①~③も同様です。
JUKIとTOKYO BASEは株価3ケタ銘柄ですから、小額投資や分散投資にも向いていると思われますし、THKは時価総額4600億円超ながら株価は4000円程度と、こちらも個人投資家でも充分に投資対象となりうる株価水準だと思います。

業績面での変化率の大きい銘柄群を抽出し、大量保有状況をチェックし、その後もテクニカル面等もチェックしながら、銘柄選択と投資のタイミングを図る事は、皆様が株式投資を行ううえでの基本スタンスであると再確認していただければ幸いです。

大手運用機関による大量保有は観測されていませんが、上記の①~④以外にも、下記4銘柄(順不同)も今期の業績V字回復で黒字転換が見込まれております。
NOK辺りは、大手運用機関がそこそこ大量保有していそう、もしくは今後大量保有に動きそうな予感も致します。

アダストリア(2685)
イオンファンタジー(4343)
NOK(7240)
カクヤスグループ(7686)



執筆:木村泰章

無料新着記事

記事一覧へ

今ご登録で特典5銘柄+大石銘柄+5000ptをプレゼント!

今すぐ無料登録 クリック