まだ間に合う?半導体関連銘柄の追従買い
本日のコラムでは、足りない足りないと言われ続けている半導体、その製造装置周辺銘柄全般についての背景を再チェックしてみます。
需要は高水準なのに、供給体制がそれに追いついていないという状況のキッカケは、皆様ご存じのように世界レベルでの新型コロナ感染拡大でした。
テレワークによるパソコンの需要増VS生産の滞りという構図です。
そこに更に追い打ちをかけたのは、米アップルがEV(電気自動車)開発予定だとの報道だったように思います。
ロイター通信は20年12月に、アップルが24年に自動運転EVの生産開始を目指している模様と報道。CNBCテレビも2月に韓国の自動車メーカーが米南部ジョージア州の工場でアップルカーを生産する事で合意が近いと報じていました。
また、米メディアが報じたモルガンスタンレーの試算では、世界のスマートフォン市場規模は年間52兆円相当で、アップルはその3分の1のシェアを持っている事、一方でモビリティ市場は最大で年1000兆円超に成長する可能性があり、仮にアップルが2%のシェアを獲得すればアイフォンと同じ規模のビジネスになるとされています。
こうした報道に対しアップル側は明言を避けるか否定を続けていますが、既にアップルのEV参入プロジェクト名が「タイタン」と名付けられている事まで明らかになっております。
新型コロナで生産が滞っていた自動車業界は、とりわけ半導体の仕入れに苦労しているようで、単純に供給不足による一時的なブームというわけではなく、世界中のメーカーが半導体の取り合いになるほど、半導体の供給不足という状況になっています。
本日4月15日がTSMCの1~3月期決算発表、21日にはASMLが1~3月期決算発表を予定しております。
半導体が足りない事は周知の事実とはいえ、半導体関連最大手の2社の決算が控えている事で、今週から来週にかけては、周辺銘柄の値動きが上値追いの展開となるかもしれません。
個人的に注目している企業としては、実際に半導体研磨装置でTSMCと引き合いがある荏原(6361)に注目しています。同社の強みであるEUV露光装置向け真空ポンプ排気システムが大型設備投資の恩恵を受けると予想されているようです。
最後に他の半導体関連銘柄の中でも「穴株」的な下記5つを紹介しておきます。(順不同)
東洋合成工業(4970):フォトレジスト向け感光性材
イソライト工業(5358):半導体用工業炉向けセラミックファイバーのメーカー
マルマエ(6264):半導体製造装置向け精密部品加工
栄電子(7567):半導体製造装置用電子部品
ホロン(7748):半導体電子ビーム測定・検査装置(EUV露光技術)
執筆:木村泰章
【紹介銘柄】
荏原(6361)
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