これから先の株価指数の見通しをテクニカル面から確認
本日も株式投資のお取り組み、ご苦労様です。
本日の株式市場では日経平均が600円を超える大幅な下落となりました。
29000円どころはなんとか保って大引けを迎えましたが、元々高値警戒感が台頭していたところに、コロナ感染拡大を受けて非常事態宣言が再度発出される見通しとなり、センチメント感が急速に悪化したゆえの、大幅下落だったと見ています。
昨今の株式投資テーマの中心となっているのは、前期にコロナ禍の影響を受け業績が悪化した企業の今期業績回復というシナリオですので、株式市場全般はどうしてもコロナ関連の報道等の影響を受けやすく、業績面の数字自体よりもセンチメントの方に引っ張られやすい傾向にあるとも言えましょう。
各シンクタンクからリリースされているテクニカルビュー等を参考にして、
これから先の株価指数の行方を弊社なりにまとめてみますと概ね下記のような見通しかと存じますので、ご確認ください。
◎日経平均は下落基調、相対的にジャスダック平均とマザーズ指数は底割れせず下げ渋り
<日経平均>
30100円近辺の上値抵抗を上回れずに3月24日の28405円を割り込むと、2月16日の30467円で当面の天井を打ったとの認識から、27270円~27000円まで下落する可能性が高まる。
<ジャスダック平均>
18年1月の過去最高値4317円から20年3月の安値2724円までの下落幅の76.4%戻し水準である3914円どころの攻防中。
この水準はコロナ禍前の20年1月の高値3967円とほぼ同水準で、ここを上抜いてくると過去最高値水準4317円が視野に入る。
<マザーズ指数>
20年10月14日の1365ポイントで昨年の上昇は頭打ちとなったが、
その後の調整局面でも20年12月22日の1128ポイントで下げが一巡し、その後も1128ポイントは底割れせず下値を固める展開は継続中と見る。
◎対TOPIXで波動形状(テクニカル分析)的に強い・弱いセクター
強い:鉱業、電気機器、精密機器、その他製品、情報・通信業、証券業、保険業
弱い:医薬品、石油・石炭製品、輸送用機器、電気・ガス業、海運業、空運業、銀行業、その他金融業、不動産業
となりますと、ジャスダックかマザーズの個別中小型株で、対TOPIX比較に準じたセクターの、電気機器、精密機器、その他製品、情報・通信業などが、全体相場が下落か膠着するような場面においても、今後の物色対象としては無難・有効となる可能性があります。
弊社で過去に紹介させていただいた下記のような銘柄群についても、今一度再検証してみるのもご一考かと存じます。(順不同)
・アエリア(3758):マザーズ 情報・通信
・スマレジ(4431):マザーズ 情報・通信
・テクノホライゾン(6629):ジャスダック 電子機器
・芝浦電子(6957):ジャスダック 電子機器
※上に例として挙げた銘柄群は、あくまでもご参考としてご紹介したまでで、これらの銘柄への投資を推奨するものではありません。
執筆:木村泰章
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