割安かつ好テーマ銘柄
リチウムイオン電池正極材料や製鋼に用いられる高炭素フェロマンガンなどを展開している合金鉄のトップメーカー。合鉄金事業は国際市況の原料需給の影響を大いにうけるものであり、また国内粗鋼生産量の構造的な減少という事業環境もあることから、第8次中期経営計画ではCASEや5G需要の拡大本格化や、国民的な環境意識向上を受けて再生エネルギーによる発電事業や電池・電子材料や電子部品関連材料事業の強化を図っている。
2/8発表の本決算では、売上高が約540億円(前年同期比23.4%減少)、営業利益が約54億円(前年同期は56億円の赤字)となった。バンキング実施等による粗鋼生産の減少に伴う高炭素フェロマンガンの販売数量の落ち込みや、新型コロナ感染拡大に伴う自動車産業の落ち込みなどが影響してニッケル水素二次電池の負極材料に使用される水素吸蔵合金の販売が減少した模様。しかしながら環境事業や電力関連事業は好調だった様子。来期はバンキング解除や5G、CASE需要本格化による合金鉄や機能材料の販売数量増加を見込んでいるようだ。
株価は新型コロナ第一波の影響により昨年3/23安値108円を付けていたものの、以降は度々調整を挟みながらも上昇基調にある。8/11に2020年12月期が黒字になりそうだと発表したことにより200円台まで急伸。また市場の注目が集まり、EV関連銘柄としての側面が評価されてきたこともあり12/4頃から上昇し300円台に乗る。物色意欲は衰えることなく、4/12高値395円と目先は400円台に迫っている。ファンダメンタルズ面の改善傾向や、良好なバリュエーション(PBR0.9倍台)も考慮すれば、400円台突破の準備段階と見られる今のうちに仕込むのもアリ◎。
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