株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2021-05-03 15:00:00

アナリスト木村の銘柄研究部

「パンク」を英語で言えない人の海外市場コメントを信じるな

週末・休日版コラムでは、銘柄や相場や経済についての直接的な話ではなく、むしろ、そこから離れたところからの目線で、しかしながら、結局最後は株式投資にもつながるような話もご披露したいと存じます。
かなりくだけた内容ですが、週末・休日版という事でご了承いただき、お付き合いください。

皆様お馴染みの弊社シニアアナリスト、まんもす藤井。の弁によりますと、「ゴールデンウィーク」という表現は日本の映画業界発の表現であるらしく、正式な表現では無い為に、例えば公共放送等では、「ゴールデンウィーク」ではなく「大型連休」という表現を使用しているそうです。
さすが物知り博士!

では私も、「鉄板ネタ」をひとつご披露致しましょう。
皆様の周りに、普段の会話の中でカタカナと英語を多用する、お高くとまった鼻持ちならないタイプの人がおられるなら、(俺か?笑)是非とも訊いてみてください。
「「パンク」って英語でどう言うの?」

乗っていた車がパンクした経験、大勢の方々がお持ちだと思いますが、日本国内ならどうにかなるものの、異国の地でパンクしたら、さすがに慌てます。
なぜなら、「パンクって英語でどう表現すれば良いのかわからん!」からです。

「パンク」は完全な「和製英語」でして、英語の「Puncture」が語源だそうですが、和製英語なので海外でパンクと言っても全く通じません。
英国とヨーロッパの一部では、「Puncture」なら通じる事もあるようですが、米国では「Puncture」も全く通じません。

米国では、パンクの事を、「Flat-tire」と言い、「パンクしちゃったよ」は「I got a flat tire」と言います。
空気が抜けて平らになってしまった状態を「Flat」と言うわけですね。

この「Flat」、実は、株式投資においても頻繁に使われます。
既に皆様にとってはお馴染みの、株式の保有状況=ポジションを、「ゼロ」にする事を「Flat」と呼びます。
あくまでもポジションの「状況」をフラットにする事を指し、損益状況がフラット=ゼロになる事ではありません。

機会をあらためて、私が個人的には、外国株式への直接投資を皆様にはお勧めしない理由をお伝えしようと思っていますが、(外国株式への投資は外国株投信経由が望ましいと思っております)
その理由も、「そもそもパンクを英語で表現できない人がお勧めする外国株式投資なんて信用できん!」からです。

コロナ禍で日本へのインバウンドは大幅に減少してしまいましたが、皆様、中国人のパスポート保有率はどれくらいだかご存じでしょうか?
コロナ前に10%に達した事が明らかとなっていますが、それでもまだ10%です。
中国経済の好調ぶりが今後も継続するならば、中国からのインバウンド需要もまだまだ続くと思われる一方、パスポートも持っていない、つまり国外に出た事すらない中国の方々が、Web経由の情報やビッグデータや文献を基に、仮に海外情勢を背景にした海外市場の解説を、中国国内から発信なさったとしても、誰も参考にはなさらないでしょう。

従前から、「株式投資に博士の解説は要らない」という相場格言がある事からもうかがえるように、投資の世界では「実態」から乖離した、いわゆる「机上の空論」は、むしろ「ノイズ=騒音」として受け止められます。
可能性のひとつとして、どんなタイプの情報をも大量に取得しようという姿勢自体は良い事かもしれませんが、それは、ご自身の中に、情報の「真偽」や「質」を見極められるだけの「賢知」が伴っていてこそです。
世の中に氾濫する膨大な情報の中には、極めて悪質なものも、単なる伝言ゲームの域を出ないものも大量に含まれている事にこそご留意いただきたいと思います。

あすなろ流新相場格言:『「パンク」を英語で言えない人の海外市場コメントを信じるな』
そこそこを的を得た「ノイズリダクション」手法ではないかと存じます。


*特定の人物・国民を批判・非難する事を目的とした内容ではございません。
 また、英語に明るい方々が常に株式投資において有利である事を示唆する内容でもございません。



執筆:木村泰章

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