消去法的な資金シフト?:マザーズ指数逆行高
本日の日経平均は300円超の下落幅で、28000円どころの攻防となりました。
投資センチメント、地合いともに、軟化したままで「場味」も良くない一方で、本日はマザーズ指数が逆行高となっております。
日系大手証券の指摘では、昨日の米国市場が終了した後、高バリューグロース株の指標とされるアーク・イノベーションETFに約190億円相当の資金流入が見られた事が、マザーズ指数逆行高のキッカケとされていました。
市場関係者が注視している台湾市場がなかなか切り返さず、これを受けて半導体関連銘柄⇒ハイテク銘柄全般⇒さらには製造業銘柄全般に対して悲観ムードが漂っておりますが、それでも、バリュー株、もしくはディフェンシブ株が「避難先」となるとも言えません。
東証1部の業種別指数では、本日の「悪役」は機械と紙パルプセクターでしたが、ディフェンシブでは医薬品はなんとかプラスながら食料品はマイナス、バリューどころでは銀行も化学もマイナス、鉄鋼やガラス・土石もマイナスで、投資資金の「避難先」もしくは「受け皿」になりそうなセクターが見当たりません。
当コラムでも繰り返しお伝えしております通り、来週に予定されている東証市場区分変更に伴い、TOPIXから除外される事が懸念されそうな東証1部銘柄には、やはりインデックス系の売りが五月雨的に続いているものと見られます。市場区分変更の基準日である6月30日に向け、この動きが株価の頭を抑えてしまう可能性があります。
東証1部銘柄を避け、製造業も避け、となれば買えるのはJASDAQ、マザーズのグロース中小型株、という単純な「消去法的発想」は意外にも的を得た投資行動かもしれません。
冴えない展開だった本日のマーケットの中でも、プラス圏推移だった私のウォッチ銘柄を下記にご紹介しておきます。
毎度同じような顔ぶれですが、それも投資のヒントとなれば幸いです。
・ギグワークス(2375)東証2部
・ASTI(6899)東証2部
・ベルトラ(7048)マザーズ
・モダリス(4883)マザーズ
・アンジェス(4563)マザーズ
順不同:これらの銘柄に対する投資を推奨するものでありません
執筆:木村泰章
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