株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

(一社) 人工知能学会:18801(公社)日本証券アナリスト協会:01159

あすなろ投資顧問

2021-05-27 17:00:00

アナリスト木村の銘柄研究部

インデックスイベント(MSCI除外)通過後にタイミングよく買えそうな電鉄株

皆様、日々の株式投資へのお取り組み、ご苦労様です。

なんと!
本日の大引けだけで東証1部の売買代金は3兆円でした!
MSCI除外29銘柄の本日の売買代金は概ね大幅に増大しましたが、除外銘柄の安値は本日の終値ではなく、概ね昨日、一昨日あたりだった印象です。

東証全市場ベースの売買代金上位ランキングTop30のうち、JR九州(9142)は15位、名古屋鉄道(9048)は16位、京阪HD(9045)は27位に顔を出しています。
一方で、他の除外銘柄は出来高上位ランキングには顔を出していません。
なぜでしょう?

国内大手証券からは本日、
『日本でもワクチン相場開始のサイン点灯。旅行株⇒旅客株など徐々に大型株へ。本日の銘柄入れ替えでアク抜けに』というレポートが配信されています。
『銘柄入れ替え』は、言うまでもなく本日のMSCIインデックスイベントを指し、
『旅行株』には、当コラムでも度々ご紹介してきたベルトラ(7048)も引き合いに出され、
『旅客株』としては日本航空(9201)やANAHD(9202)をはじめ、富士急行(9010)や西武HD(9024)にも触れられています。

そこで、弊社としては、この、実にタイムリーなレポートに対する最大限の敬意を示すつもりで、もうひとひねり加えてみました。
そうです。
『旅客株』に注目するなら、むしろ、本日大きな出来高を伴って売買されたMSCIの除外29銘柄の中から『旅客株』を選んでみようと思った次第です。

上述の「なぜでしょう?」の答えは、
私がご紹介したようなロジックで、除外29銘柄を「本日というタイミング」で買いに行った機関投資家が居た事を意味すると言ってもいいかもしれません。
すなわち、答えは、「機関投資家中心に、とっくに除外電鉄株は買い目線で狙われていたから」という事になります。

電鉄株は、コード番号的には、業種別ですと、「倉庫・運輸関連業」に分類されそうですが、実際は「陸運業」です。
その陸運業の全市場平均PERは42倍程度、同東証一部平均PERはおよそ51倍です。
対して、例えば、上でご紹介したJR九州はPER30倍で、業績は今期黒字転換予想。
名鉄はPER37倍で、業績は同じく今期黒字転換予想。
京阪HDはPER70倍程度ながら、業績はやはりV字回復予想となっております。

本日の出来高増大が今後の株価に与える影響は、例えば3、6、9、12月のメジャーSQが、その後の指数に与える影響をイメージしていただければ理解しやすいでしょう。
つまり、大きな出来高をこなして株価が上を向いた場合には、大きな出来高をこなした時点の株価が下値抵抗として機能しやすく、逆に株価が下を向いた場合には、大きな出来高をこなした時点の株価が上値抵抗として意識されやすい傾向が見られます。
国内大手証券が指摘している『アク抜け』はまさにこの状態・傾向を指しているわけです。

インデックスイベント通過後の、除外29銘柄の中の電鉄株の切り返し・・・面白いと思います。

・JR九州(9142)
・名古屋鉄道(9048)
・京阪HD(9045)

順不同:これらの銘柄に対する投資を推奨するものではありません



執筆:木村泰章

無料新着記事

記事一覧へ

今ご登録で特典5銘柄+大石銘柄+5000ptをプレゼント!

今すぐ無料登録 クリック