やっぱり株式投資の自由度こそベター:洋上風力発電投資
昨今、目に耳にする事が多い、「ESG投資」や「再生エネルギー投資」というキーワード。
皆様、そうした「投資」について、選択肢としてはどんな投資方法をイメージされておられるでしょう。
例えば、「太陽光発電」に投資をしてみたい、と考えた際、直ぐに考えられそうな投資方法は、こんな感じでしょう。
・「事業投資」:実際に特定・個別の太陽光発電事業に対して直接投資を行う
・「ファンドを通じての事業投資」:ファンド経由で特定or複数の太陽光発電事業に対して投資を行う
・「太陽光発電関連銘柄を投資対象とした投資信託への投資」
・「太陽光発電関連銘柄を投資対象とした個別株への直接投資」
どれにしましょう?笑
「事業」への直接投資の際に、詐欺まがいのトラブルが頻発する背景は、投資(出資)の見返りとして取得する、投資を行った事業会社の株式が、未公開・非上場である事がほとんどである為だろうと考えられます。
投資のひとつである「出資」とは、投資家などが株券と引き換えに資金を援助する事を指しますが、「出資」である限り、企業側に返済義務はありません。
出資を募った事業会社が、実際には事業を行わずに、出資金を持ち逃げ・雲隠れ、というケースが少なくないのは、こうした「そもそも論」を理解せずに投資(出資)を行ってしまう投資家側にも、少なからず責任がありましょう。
その為、例えば銀行等の金融機関が事業投資を行う際には、「融資」という形での投資は行っても、「出資」するケースは少ないと言えます。
実際に金融機関が事業投資を行う際には、「オルタナティブ(代替)投資」という名目で、ファンド経由の投資を行うのが一般的です。
「メザニンファンド」などはその一例と申し上げて宜しいでしょう。
株式が未公開・非上場であるケースが多いので、市場を介して第三者に転売して「譲渡益」を得る事はできず、企業側が株式の買い取りに応じる可能性も基本的には無いので、株価の値上がり益を目指す投資ではありません。
将来的な事業の成功を目論んで、それまでの成長過程では「配当」という形で見返りを得る「利回り投資」です。
太陽光発電で得た電力を「売電」した際の利益を投資家自身が享受できるというケースもありますが、そこも企業が管理しているケースの方こそ多いように感じます。
事業への直接投資は「不確実性=リスク」に対し、リターン面では利回り「しか」期待できず、かつ、投資期間が長くなってしまう傾向が避けられず、途中で投資を止めたくとも契約面での制約等があるケースがほとんどで、「自由度」は「低い」・「無い」と申し上げざるを得ません。
とは言え、期待利回りは年間10%以上という案件も少なくないので、長期安定投資という面では、事業投資という選択肢は完全に排除するわけにもまいりません。
仮に事業投資をなさるのであれば、少なくともファンド経由、となさるべきでしょう。
こうした事業投資ファンドは、将来的に株式市場に上場される事が見込まれておりますので、「それから」の投資が妥当なようにも存じます。
一方で、株式投資(投信含む)は、皆様ご自身が好きな時に「入って」、好きな時に「出る」事が可能です。
株式投資に関わる「不確実性=リスク」も、皆様ご自身の「リスク許容度」に応じて、「ある程度」調整したりコントロールする事も可能です。
さて、本日は、太陽光発電投資に次ぐトレンドとなりつつある洋上風力発電投資について、あくまでも「株式投資」の対象となり得そうな銘柄群をご紹介致します。
政府が推し進める「グリーン成長戦略」では、洋上風力発電は40年までに最大4500万キロワットの導入を目指す方針が示されています。
原子力発電45基分に相当する規模です。
直近では、五島市沖での大型洋上風力発電の事業者として、政府が6社を認定した事が話題となりました。
▼長崎県五島市沖における洋上風力発電事業者の選定について
(2021/6/11 経済産業省HPより)
https://www.meti.go.jp/press/2021/06/20210611004/20210611004.html
・戸田建設(1860)
・ENEOSホールディングス(5020)
・大阪ガス(9532)
・中部電力(9502)
・関西電力(9503)
・INPEX(1605)
他にも、いわき市の沖でも浮体式洋上風力発電の試験運用が、秋田では洋上風力発電工事を効率化する為の大型港湾整備船の完成が、報道されて話題となっています。
洋上風力発電は息の長い株式投資テーマとして魅力的だと思います。
・レノバ(9519):東北電力(9506)などと共同出資し、秋田県の由利本荘市沖で洋上風力発電プロジェクトを進める
・日立造船(7004):福岡県北九州市沖の風力発電関連などでの納入実績
・Jパワー(9513):秋田県沖の洋上風力発電事業開発に向けノルウェーの石油大手などとコンソーシアムを組成
・五洋建設(1893):海上土木最大手
・鹿島(1812):五洋建設と共同で洋上風力発電の風車を建設する専用船「SEP船」を建造
・清水建設(1803):SEP船建造
・大林組(1802):SEP船建造
・日本精工(6471):洋上風力発電の部材の軸受け製造
・NTN(6472):洋上風力発電の部材の軸受け製造
・ジェイテクト(6473):洋上風力発電の部材の軸受け製造
・駒井ハルテック(5915):洋上風力発電の風車部分
・長大(9624):風力発電施設の建設に伴う環境影響評価やプロジェクトに先立つリサーチ
・イメージ ワン(2667):風力発電の調査や建設工事などの開発サポート
執筆:木村泰章
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