そろそろ需給は好転するのか?
8月相場はサマーラリーどころか「夏枯れ」の方が例年多い、という指摘もよく目に耳にする今日この頃。。。
私は未だにサマーラリー(「ミニ」かもしれませんし「もどき」かもしれませんが)というシナリオを未だ信じております。
決算発表シーズンたけなわになっておりますが、概ね今回の決算発表内容は想定どおりか、想定以上に良く、しかしながら、株価は上昇しないケースが多い事が、相場の膠着感や閉塞感を煽るような状況となっておりますが、この膠着感や閉塞感が長引けば長引くほど、結果として株価全般は「割安」というように捉えられるケースが多くなってくるかもしれません。
個別企業の業績推移に対して、個別企業の株価が割安だという見方だけではなく、例えば高値圏にある米国株との相対比較で、日本株全般に関して「割安感」がにじみ出てくれば、売り越し基調が続いていた外国人投資家こそが買い越しに転じる可能性もあると考えます。
8月中にも、真水で10兆円、30兆円規模の、政府による緊急経済対策・補正予算の概要が大筋で明らかになろう、という話題も支援材料のひとつでしょう。
もうひとつ、需給面では、日経平均終値の2月高値(2月16日:30467円)からおよそ6か月となる為に、個別銘柄の信用買い残が減少に向かい、そこが株価反転のタイミングになるのではないかという指摘も増えてきました。
一般に買い残が多いと認識されている銘柄群(およそ100万株程度以上の買い残があると見られる銘柄群)の高値も、下記のとおり概ね2月に集中しております。
買い残が多い事を理由に下落が続いてきた、もしくは頭が重かった銘柄群は、8月中にも需給動向が改善する可能性は確かにあるようにも思います。
信用買い残が多いと認識(概ね100万株以上)されている銘柄群の直近の高値
・ファナック(6954):2月18日29700円 本日終値24905円
・ファーストリテイリング(9983):3月2日110500円 本日終値73130円
・ソフトバンクグループ(9984):3月16日10695円 本日終値6911円
・村田製作所(6981):1月27日10835円 本日終値9204円
・日本電産(6594):2月16日15175円 本日終値12615円
・任天堂(7974):2月17日69830円 本日終値56730円
・ソニーグループ(6758):2月5日12545円 本日終値11445円
・京阪ホールディングス(9045):3月17日5290円 本日終値3040円
・名古屋鉄道(9048):2月16日2904円 本日終値1838円
・シャープ(6753):2月15日2410円 本日終値1687円
・アンリツ(6754):1月28日2837円 本日終値1922円
・日本特殊陶業(5334):2月5日2154円 本日終値1697円
・マネーパートナーズG(8732):2月18日384円 本日終値217円
・マネックスグループ(8698):2月18日1175円 本日終値694円
・チェンジ(3962):2月16日4150円 本日終値2490円
・東京電力HD(9501):1月29日444円 本日終値293円
*順不同・ランダムピック
*情報提供だけを目的としており、上記銘柄群への投資を推奨するものではありません。
執筆:木村泰章
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