株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2021-09-10 16:00:00

アナリスト木村の銘柄研究部

今週の買い主体が明らかとなる来週木曜の投資主体別売買動向の発表が楽しみ

皆様、日々の株式投資へのお取り組み、ご苦労様です。

7月後半に日経平均が28000円割れの水準へ沈んだ際に、8月相場は「夏枯れよりもサマーラリー」とお伝えしたものの、実際にはサマーラリーどころか8月20日に年初来安値となる26954円まで下落してしまいました。

その際にも、好業績発表が続く一方で下落し続ける日本株には、高値持ち合いが続く米国株との相対感から鑑みて、日本株の割安感は日々強まっており、そこを海外投資家が見逃すハズはない、近日中にも、サマー(遅!)ラリーの様相を呈す事になろう、とお伝え申し上げました。
https://1376partners.com/blog_kimura?year=2021&month=8&date=14

実際にお電話でお話させていただく機会のあった会員様にも、9月のアタマに活況マーケットが訪れるのではないか、という私見をお伝えし続けていた記憶があります。

では本当に海外投資家は日本株を買った、or 買っているのでしょうか?
投資主体別売買動向で8月の海外投資家の買い越し額(売り越し額)を振り返ってみましょう。

・8/6(に終了した週):710億円買い越し 
・8/13:1576億円買い越し
・8/20:3634億円売り越し
・8/27:45億円売り越し

う~ん、買ってない!泣
8月2週までは買い越しでしたが、後半は売り越しで、特に年初来安値の8月20日の週は、
海外投資家の大幅売り越しこそが背景だった事を窺える内容かと存じます。

しかしながら、昨日発表された9月1週(9/3日で終了した週)の買い越し額は3669億円と、久しぶりの大幅買い越しとなりました。
8/20の週に大きく売り越した分に匹敵する買い越し額です。

となりますと、私の予想で「ハズレ」たのは、
①8月は夏枯れでなくサマーラリー:完全にハズレ
②8月から海外投資家の買いこそが期待できる:期待ほどでなくほぼハズレ
③日経平均は戻っても29000円が頭と見る:8月中はアタリながら現状は大ハズレ
逆に「アタリ」だったのは、
④9月の初頭に一旦活況相場が来る:結果的にたまたまアタリ
という事になりましょう。

来週の木曜日の取引終了後に発表される投資主体別動向で明らかとなる、本日9月10日までの大幅上昇の「立役者」的な投資主体は誰だったのか?
外国人が買い越し額を更に積み増ししたのか、国内の機関投資家が慌てて買ったのか、
大いに注目したいところです。

私個人的には、今週、窓を開けるくらいの勢いで買ったのは、国内の投資家ではないだろうという印象です。
となると国内投資家が買ってくるのは、急激な上昇局面が一旦調整に向かってからかもしれません。
であれば、そのスピード感の調整局面でも、大幅な下落とはならず、下値には国内投資家の買いが待っており、そこから日経平均も2月の高値30714円を上回って、31000円~32000円を目指す展開、と予想しております。
仮に、今週買ったのが国内投資家ならば、同じロジックで、次は海外投資家の買いが期待できましょう。

どちらにせよ目線は上で、押し目は買い、でお取り組みいただきたいと存じます。



執筆:木村泰章

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