【ザ・決算対策2】:降水確率を英語で言うと?
「降水確率 英語」と検索すると、「rainy percent」という「聞きなれない」英訳が出てきます。
なぜ、「聞きなれない」と申し上げるのかというと、英語での通常会話や英語でのニュースでは、「rainy percent」という表現はほぼ使われていない為です。
「降水確率70%」は、英語では「70% chance of rain」と表現されるのが普通です。
では、これをもう一度日本語に直訳しなおそうとすると、「chance=チャンス」がほぼ日本語の通常会話で頻繁に使われている事から、「確率=可能性=チャンス」という公式にやや違和感を感じる方がいらっしゃるかもしれません。
さらに、日本語においても、「降水確率」という表現や言い回しは一般的である一方、
「晴天確率」という表現や言い回しは滅多にしないように、英語でも「70% chance of sunny」とは言わず、例えば天気予報では「チャンス=chance」は「晴れ」では無く「雨」にしか使わない傾向が強いと言えます。
雨こそが「好き」だという人もいらっしゃいなしょうし、雨を望む産業はあっても、晴れが「嫌い」だという人はほとんどいないでしょうから、雨の確率を「chance=チャンス」と表現する事自体にも、違和感を感じえないかもしれません。
晴れか雨かは、単に私達の感情面に作用するだけではなく、例えば農業生産にとっても天候予測とその為の準備が不可欠ですし、航空機や船舶の運航にも影響しますし、寒いか暑いかは、アパレルを中心とした小売業の売上をも左右します。
つまり、ビジネス・産業にも大きく作用するわけです。
風力発電は風が無ければ成り立たず、太陽光発電も雨が続けば。。。です。
もう、こうなると、天気さえも、「ファンダメンタル=経済の基礎的条件」とさえ申し上げても宜しいかもしれません。
ゆえに、とは申し上げませんが、乱暴なこじつけである事は承知のうえで、
個人的には、「株価予測」は「天気予報」にも通じるところが多いようにも感じております。
様々な「ファンダメンタル」を精査・考察したうえで、株価の上昇を予測しても、実際は大幅な下落となってしまう事は、降水確率が10%以下となっている日に、ゲリラ豪雨で災害級のダメージが出る事に似ているような気がしている次第です。
満天の星を観に行くつもりで、天気予報を「参考」に慎重に日取りを選んだのに、実際は星はひとつも観えなかった、という経験をなさられた方も少なくないでしょう。
とはいえ、「天気予報」がハズレても、文句を言う人は少ないでしょう。
あくあでも予報・予測であって、その結果は個人個人で「消化」する事が求められる事を私達は「認識」しているからです。
個人個人が「参考」とする天気予報は無料のものが一般的ですが、よりビジネス・産業に近いベースで利用される天候予測には、非常に高額なものも存在します。
しかしながら、有料・高額な情報だからといえ、その「結果」が「保証」されているわけではありません。
その情報を基に、取ったアクションの「責」は、そのアクションを取った個人・企業に帰属します。
株式投資における投資行動の結果が「自己責任」である事と同様と言えましょう。
最後に、もっと乱暴な申し上げ方をしてしまえば、「雨をチャンスと考える」くらいのスタンスで、株式投資のうえでのメインイベントである決算発表に臨んでいただきたいのです。
雨が嫌いでも雨が降る事自体を避ける事も止める事もできません。
一方で止まない雨もありません。
株式投資には、利益を上げる「チャンス」もあれば、予想に反して損失を被る「チャンス」もあります。
その「覚悟・認識」がリスク資産に対する投資の基本姿勢でありながら、その「覚悟・認識」があるからこそ、結果が晴れでも雨でも許容できるのではないでしょうか。
天気つながりでは、株価が上放れ局面に移行したと見られる、ウェザーニュース(4825)をご紹介しておきます。
以上、ご参考となりましたら幸いです。
執筆:木村泰章
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