今週特に注目しているのはコマツ(6301)の値動き
当コラムでも何度も取り上げてきたコマツ(6301)の株価が、足元で出直り基調となっています。
https://1376partners.com/blog_kimura?year=2021&month=9&date=1
恒大集団問題の行方や、中国経済の鈍化傾向が、株式市場にも影響を与える展開が続いておりますが、「中国関連株」と言えば、やはりコマツ。
コマツの値動きが、建機だけではなく、機械セクター全般、強いては製造業全般、もっと言えば株式市場の先行きのバロメーターである事に疑いの余地はありません。
昨今のように、中国の動向こそが日本の株式市場に多大な影響を及ぼす現状ではなおさらでありましょう。
10月5日に付けた年初来安値である2544.5円から、緩やかながらも切り返しに転じたコマツの株価は、25日・75日の各移動平均線を上回った事で目先の底打ち確認と受け止められ、その後も5日移動平均線を概ね支持線とした展開が続いております。
テクニカル的な見地からの「買い」が入っていると想定されましょう。
2Q決算発表は10月28日(木)予定です。
1Q決算は連結税引前利益が前年同期比2.2倍の614億円に急拡大した事を受け、2Q決算の内容自体は不安視しておりませんが、決算発表を受けた後の株価の値動き自体は大いに気になります。
1Q決算の内容は申し分の無いものであったにもかかわらず、その後の株価は1か月ほど軟調推移となりましたし、6月半ばに大手証券会社のレーティング引き下げを機に急落した際にあけた窓(およそ2900円~3000円のレンジ)は、未だに埋めきる事がかないません。
2Q決算発表を通過後の株価が、果たして3000円台を回復できるか否かは、上述のように全体相場のセンチメント感や方向感を占ううえでも、目が離せないものと考えます。
しかも、同社決算発表予定日の前日の10月27日(水)には、機械セクター全般の指標銘柄と目される、ファナック(6954)の決算発表も控えております。ファナックも10月6日の安値からの切り返し局面にありますが、75日移動平均線をなかなか上放れられません。
さらに、ファナックの決算発表の前日、10月26日(火)には、コマツと並ぶ建機メーカーである日立建機(6305)の決算発表も予定されています。
それら全ての銘柄が、決算発表後に揃って上向く事を期待しておりますが、果たして。。。
今週も気の抜けない一週間となりそうです。
執筆:木村泰章
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