監視銘柄のひとつをご紹介:株式投資に「プロ」は居ない事を示す好例
本日は、私が個人的に注目している銘柄のひとつをご紹介申し上げます。
ご紹介はしますが、「買い」を推奨するものではなく、あくまで買い目線で「監視中」の銘柄であり、なぜ注目しているのかという点こそを、会員様各位にご紹介する事を目的としております。
大変僭越ではございますが、当該銘柄についてのご意見・お問い合わせにはお応えしかねますので、予めご了承・ご容赦ください。
弊社が注目している株式投資テーマのひとつに、新政権による経済対策も追い風と思われる、「DX関連」があります。
特に、カルテの電子化や、医療従事者の人員配置等、デジタル化しての対応がベターであり求められるであろう「医療DX」関連は、投資テーマとして本命視される可能性が高いと見ておる次第です。
当然ながら、「プロ」と位置付けられる事の多い、大手の「他人勘定」(不特定の投資家からの資産を預かって運用を行う意)運用機関は、とっくに当該銘柄に着目しており、当該銘柄の大株主には、基金系から政府系から海外の運用体までが名を連ねています。
一方で株価推移は冴えません。
今年の初頭、11000円近辺での横這いが続いていた株価は、11月22日に年初来安値となる6450円まで下落しています。
業績推移面は切り返し局面から拡大局面に位置し、上述のようなテーマ性・成長性も豊富で、「プロ」の資金が複数流入しているにもかかわらず、です。
では、この下落局面を「主導」しているのは一体誰なのか?
当該銘柄が、ジャスダック市場の「情報・通信」セクターに属している、「値がさ」銘柄である事を鑑みると、下げを助長しているのは、「他の」、新興市場の情報・通信セクターの銘柄のパフォーマンスが優れない為に、当該銘柄を「損切り」する事で、例えば信用取り組み上の維持率等をキープする事を目論む、そんな個人投資家の売りが続いているのではないか、と推察致します。
もちろん個人投資家の売りに限らず、不特定多数の資産を運用する機関投資家も、ポートフォリオ上の「相対感」から、値がさ株として位置付けられる当該銘柄を「売らざるをえない」可能性はありましょう。
「大口」ではなくとも、空売りを仕掛けているヘッジファンドも存在するかもしれません。
はい、「今は買えません」。
しかしながら、株価が8000円どころまで切り返した時点で、当該銘柄のファンダメンタル面に不安要素が無いのであれば、さらなる株価の上伸と切り返し余地の大きさに着目しての「買い」は、充分魅力的であるようにも考えます。
「プロ」の「プロ」たるゆえんは、銘柄選択時の着眼点と、その投資シナリオの妥当性及び理論的根拠によるところが大きいと申し上げて宜しいでしょう。
「勝ち馬予想」でも「株価当てゲーム」でもないのです。
そうした「プロ」の考え方を真似し、学び、ご自身の株式投資における「参考」とできる事が、個人投資家にとっての最大のメリットである一方、「プロ」であっても、投資シナリオの実現のタイミングや時期を「当てる」事は難しく、「運用」上の「時間軸」はやはり、「中長期目線」こそが基本となるわけです。
「明日上がる銘柄を教えてほしい」という方々のご要望に応える事ができる「プロ」は存在しません。
1年後に、3年後に、株価が2倍、5倍になる「可能性」がある銘柄を、理論的根拠に基づいて「選択」し、自ら組み立てた投資シナリオを信じ、運用や取り組みを行う事が「プロ」たるゆえんです。
「買える」と判断できるタイミングまで、3か月でも半年でも1年でも、当該銘柄の「監視」を続けようと思っております。
◎参考銘柄
・ソフトウェア・サービス(3733)
執筆:木村泰章
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