オミクロン株の影響は限定的か
変異株の警戒感から週末の世界の株価は大幅下落。
変異株は欧州にも広がりを見せており、今晩の海外の動向に注視が必要。
もし反発をみせれば短期的な調整で終わる可能性も?
日本株については、金曜日に先回りの売りを浴びており、本日は安寄り後に切り返しプラス転換する場面も見せたが、大引けにかけてはジリ貧相場(様子見)となった。
1部の売買代金は久々の3兆円越え。
明日はMSCIのリバランスで上昇への起点になる可能性もある。
【上昇のための下押しか】
上昇に向けて懸念材料が徐々に払拭されているようだ。
①WTI先物一服
懸念されている、原油高は、足元では一服しWTI先物は10月に付けた高値84.65から約15%下落している。現在のWTI原油先物の水準は、日経平均が30000円の大台に乗せていた水準と重なる。
また、24日にアメリカ・バイデン政権の要請を受けて石油の国家備蓄の一部を放出することを正式に発表し、エネルギー価格の高騰を抑制する姿勢を示している。
②米中摩擦
米中問題は、北京五輪が終わるまでは、探り合いでエスカレートしないとみる。
変異株の対応を優先するため、「五輪の外交ボイコット」までが限界か。
※外交ボイコットは、「選手団は派遣するが、政府高官は派遣しない」
米中問題のホールドは株価にとってプラスとみる。
③変異株の国内侵入に関しては、政府の水際対策の徹底を信じるのみ。
トピックニュースとして本日、政府は緊急避難的な予防措置として、まずは「外国人の入国については、11月30日午前0時より全世界を対象に禁止」を発表。
国内への侵入はひとまず安心か?
【まとめ】
これまで変異株は幾度となく見つかっているが、感染拡大の抑止方法を学んでいることも事実である。せっかく見えてきた明るい兆しを、ここで消してはならない。そのためには再度、褌を締め直し耐え忍んだ苦しい時期を思い出す必要がある。
一歩引いて相場環境を見てみれば、直近まで重石となっていた原油高等の悪材料が払拭されてきているのも事実である。
※日経平均のレベル感に関しては
11/26付け「まんもす藤井。の銭話物語」を覗くべし。
【気になる指標】
@バルチック海運指数は下落継続。
2767ポイント+3.32%
切り返しとなるか、2861ポイントを超えれば期待大。
【大型株のご機嫌チェック】
ファーストリテイリング(9983) ご機嫌ななめ
テルモ(4543) 不機嫌
ソフトバンクG(9984) 不機嫌
エムスリー(2413) ご機嫌
執筆者:W
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