大暴落に備えましょう
ウクライナ情勢が市場の想定以上に緊迫の度合いを増している事が背景です。
後場の寄り付き直後に、一部報道で「ロシアがウクライナへの侵攻を開始した」旨伝えられた事から下げが加速しております。
まず、直近1年間で5取引日連続で下落となった「日柄」面を確認します。
・7月14日~7月20日の5取引日連続で計1300円超の下落
・9月27日~10月6日の8取引日連続で計2700円超の下落
加えて、今年の1月初頭からの「下落幅」面も確認しておきます。
・1月5日の29332.16円から1月27日の26170.30円まで3161.86円下落(終値ベース)
となりますと、今のところ「ワーストケースシナリオ」は、「下落幅」面では「2月10日の高値(終値ベース)27696.08円から3161.86円下落の24534.2円」、「日柄」面では2月17日から8取引日目に該当する「3月1日」まで、下落が継続する可能性をも想定せねばならないと考えます。
あくまでも「目安」程度とお考えください。
この、更なる下落に対する「備え」は、例えば「相場下落保険」なるものが存在するなら、それを買うか、
保有ポジションを「損切り」覚悟で「縮小」、もしくは「全て解消」するかの2つ「のみ」です。
「保険」については、ロシアによるウクライナ侵攻という「可能性」がある、すなわち「不透明」な状況では有効であったかもしれませんが、「有事」、すなわち「事実」が起こってからでは、「機を逸した」行動となる可能性が高い、と考えます。
「保険」の手段として、プットオプションの買い、先物の売り等も考えられますが、「ここから」では「ヘッジ」としての機能はさほど期待できないでしょう。
つまり、「備え」としては「効き」が悪く、投資行動に応じた追加のコストが発生する事からも、お勧めできません。
一方で、ポジションの「縮小及び解消」についても、得策であるとは思えません。
「実現損」を伴ってまで、現時点現株価水準でロスカットしても、それ以上の「株価下落リスク」よりも、株価が底入れして切り返しに転じる事による「方向感逆行リスク」の方が大きくなる可能性をご認識いただく必要がありましょう。
つまり、さらなる下落に「備え」たつもりが、結果は「底値圏での売り」という事態につながってしまう可能性が否定できず、お勧めできません。
従いまして、消去法的に残る投資行動の選択肢は、現段階では売り買い共に投資行動を控えて、現在の保有ポジションは「HOLD」する事となりましょう。
加えるのであれば、「大暴落中」ではなく「大暴落後」の切り返し時の、「買い」への「備え」こそにご留意いただくべきかと存じます。
株式相場は、過去に大暴落を何度も経験しながらも、結局は切り返しに転じてまいりました。
未だ、ウクライナショックが完全に払しょくされたとは言い難い一方で、「備え」としては更なる下落よりも、切り返し時のイメージトレーニングこそが必要な段階と考えます。
大暴落への備えは、大暴落後の備えとご認識いただけましたら幸いです。
なお、私共は有事の暴落をも味方につけ、その後の状況も踏まえて日々分析にあたっておりますので、このような局面で儲けていただくことを得意としています。
切り返し局面では、何を新規に買い、何を買い増しするのか、是非、私達あすなろ投資顧問にお問い合わせください。
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