株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2022-04-28 17:00:00

アナリスト木村の銘柄研究部

注目決算発表ファーストルック3:デンソー・商船三井・牧野フライス・コマツ・村田など

皆様、日々の株式投資へのお取り組み、ご苦労様です。

本日発表となりました決算のうち、あくまでも個人的に目に付いたものだけを下記に取り上げご紹介致します。

総括としては概ね好決算が多く、今期減益となっているのは商船三井、セイコーエプソン。
レーザーテックの3Qは進捗がやや不安、という印象です。

大型連休中のFOMCは波乱無しと見る市場関係者が多く、下記のように主力級の決算発表内容が概ね好調な事から、連休前にキャッシュ比率をやや高めていた投資家は、連休の谷間にも「買い」に動いてくる可能性もありましょう。

◎デンソー(6902):ザラ場で決算発表⇒終値9%超高で一時8000円台も
 11:10に22.3月期の決算を発表。
 連結最終利益は前々期比2.1倍の2639億円に伸び、今期(23.3月期)も前期比64.5%増の4340億円に拡大を見込み、5期ぶりに過去最高益を更新する見通し。
 前期の年間配当を160円から165円(前々期は140円)に増額し、今期も前期比15円増の180円に増配する方針。

◎商船三井(9104):ザラ場で決算発表⇒終値1%超安で一時3000円台割れも
 12:00に22.3月期の決算を発表。
 連結経常利益は前々期比5.4倍の7217億円に拡大したが、今期(23.3月期)は前期比27.3%減の5250億円に減少する見通しとなった。
 今期は12.5%減配とする方針。

◎牧野フライス製作所(6135):今期の年間配当は前期比90円増の150円に大幅増配
 22.3月期の連結経常損益は142億円の黒字(前々期は13.7億円の赤字)に浮上し、従来予想の94億円の黒字を上回って着地。
 今期(23.3月期)の同利益は前期比5.4%増の150億円に伸びる見通しとなった。
 併せて、今期の年間配当は前期比90円増の150円に大幅増配する方針とした。

◎小松製作所(6301):従来予想を上回って着地。
 22.3月期の連結税引前利益は前期比99.4%増の3245億円に拡大し、従来予想の2770億円を上回って着地。今期(23.3月期)も前期比2.8%増の3335億円に伸びる見通しとなった。
 併せて、前期の年間配当を80円から96円(前々期は55円)に増額し、今期も96円を継続する方針とした。

◎アルプスアルパイン(6770):今期の年間配当は前期比20円増の40円に大幅増配
 22.3月期の連結経常利益は前期比3.0倍の402億円に急拡大し、従来予想の305億円を上回って着地。今期(23.3月期)も前期比17.9%増の475億円に伸びる見通しとなった。
 併せて、今期の年間配当は前期比20円増の40円に大幅増配する方針とした。

◎村田製作所(6981):今期も過去最高益更新見通し
 22.3月期の連結税引前利益は前々期比36.8%増の4327億円に拡大し、今期(23.3月期)も前期比2.1%増の4420億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通し。
 併せて、前期の年間配当を125円から130円(前々期は115円)に増額し、今期も前期比20円増の150円に増配する方針とした。

◎新光電気工業(6967):今期も過去最高益更新見通し
 22.3月期の連結経常利益は前々期比2.9倍の758億円に急拡大し、今期(23.3月期)も前期比12.1%増の850億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通し。
併せて、今期の年間配当は前期比5円増の50円に増配する方針とした。

◎セイコーエプソン(6724):今期は減益幅大きい
 22.3月期の連結最終利益は前期比3.0倍の922億円に拡大したが、今期(23.3月期)は前期比27.4%減の670億円に減少する見通しとなった。

◎レーザーテック(6920):3Q累計の業績進捗率にやや不安
 22.6月期3Q累計(21年7月-22年3月)の連結経常利益は前年同期比8.9%減の172億円に減り、通期計画の270億円に対する進捗率は64.0%となった。



執筆:木村泰章

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