皆様、日々の株式投資へのお取り組み、ご苦労様です。

本日発表となりました決算のうち、あくまでも個人的に目に付いたものだけを下記に取り上げご紹介致します。

注目点としては、商社株群が一様に今期減益見通しとなった事、任天堂が今期も減益見通しで減益幅が大きかった事が気になりました。
ソニーは1万円の大台をキープできるのか、明日以降の株価推移が気になります。

◆ソニーグループ（6758）：1万円の大台をキープできるか注目
22.3月期の連結最終利益は前々期比14.3％減の8821億円となり、今期（23.3月期）も前期比5.9％減の8300億円に減る見通しとなりました。
今期の年間配当は未定としています。

◆川崎重工業（7012）：今期見通しはコンセンサスを下回った模様
22.3月期の連結最終損益は218億円の黒字(前々期は193億円の赤字)に浮上し、従来予想の150億円の黒字を上回って着地しました。
国際会計基準に移行する今期（23.3月期）の同利益は290億円の見通しとなりました。
併せて、前期の年間配当を30円から40円(前々期は無配)に増額し、今期も前期比10円増の50円に増配する方針としています。
今期の連結最終損益見通しはコンセンサスをおよそ10％ほど下振れた模様で、
決算発表を受けて本日の後場は売られる展開となり、終値は4.37％下落の2253円でした。

◆千代田化工建設（6366）：今期はV字回復見込み
22.3月期の連結最終損益は126億円の赤字(前々期は79.9億円の黒字)に転落しましたが、今期（23.3月期）は115億円の黒字に急浮上する見通しとなりました。
決算発表を受けて、本日の後場は一時プラスに転じる場面もありましたが、終値は結局1.42％下落の418円でした。

◆住友商事（8053）：今期減益幅大きくネガティブ感を拭えない印象
22.3月期の連結最終損益は4636億円の黒字(前々期は1530億円の赤字)に浮上したものの、
今期（23.3月期）の同利益は前期比20.2％減の3700億円に減る見通しとなりました。
併せて、今期の年間配当は前期比20円減の90円に減配する方針が示されました。
決算発表を受けて本日の後場は売られる展開となり、終値は8.92％下落の1868円と安値圏に沈みました。

◆三菱商事（8058）：今期減益見通しながらも業績高水準推移は維持できそう。
22.3月期の連結最終損益は前々期比5.4倍の9375億円に拡大したものの、今期（23.3月期）の同利益は前期比9.3％減の8500億円に減る見通しとなりました。
併せて、前期の年間配当を142円から150円(前々期は134円)に増額し、今期も150円を継続する方針が示されました。

◆伊藤忠商事（8001）：今期減益見通しながらも増配
22.3月期の連結最終損益は前々期比2倍の8202億円に拡大したものの、今期（23.3月期）の同利益は前期比14.7％減の7000億円に減る見通しとなりました。
併せて、今期の年間配当は前期比20円増の130円に増配する方針が示されました。
決算発表を受けて本日の後場は売られる展開となり、終値は4.75％下落の3693円でした。

◆日本精工 （6471）：ようやく株価底入れか？
22.3月期の連結最終利益は前々期比47倍の165億円に伸び、今期（23.3月期）も前期比62.8％増の270億円に拡大する見通しとなりました。
併せて、今期の年間配当は前期比5円増の30円に増配する方針が示されました。

◆太陽誘電 （6976）：今期微減見通しながらも増配
22.3月期の連結経常利益は前々期比75.0％増の721億円に拡大したものの、今期（23.3月期）の同利益は前期比4.4％減の690億円に減る見通しとなりました。
併せて、今期の年間配当は前期比10円増の90円に増配する方針が示されました。

◆任天堂（7974）：今期も減益見通しで、かつ減益幅大きい
22.3月期の連結経常利益は前々期比1.2％減の6708億円となり、今期（23.3月期）も前期比28.4％減の4800億円に減る見通しとなりました。
併せて、前期の年間配当を1700円から2030円(前々期は2220円)に増額し、今期の年間配当は未定とする方針が示されました。



執筆：木村泰章