株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2022-05-21 09:00:00

アナリスト木村の銘柄研究部

花:2話完結Part.1

週末・休日版コラムでは、銘柄や相場や経済についての直接的な話ではなく、むしろ、そこから離れたところからの目線で、しかしながら、結局最後は株式投資にもつながるような話もご披露したいと存じます。
かなりくだけた内容ですが、週末・休日版という事でご了承いただき、お付き合いください。

義理の甥が長い闘病生活を終え永い眠りについたので、告別式・初七日に参列する為に、1日お休みを頂戴して山梨県は甲府の南のはずれまで行ってきました。

山梨に限らずですが、少子高齢化の流れを直接受ける形で、日本の地方都市圏の「はずれ」に位置する地域の過疎化は、進行が加速しているように感じます。
目立つのは大規模なドラッグストア系商業施設、セレモニーホール、ホームセンター、高齢者のケアセンターばかりで、飲食店でも理髪店でも洋服屋さんも布団屋さんも、昔ながらの小規模な「お店」は廃業が相次いでいる印象です。

一方で、そうした地方に着目・注目し、余暇を過ごす拠点として「セカンドハウス」を手に入れようとする人達も徐々に増えています。
日本の高度成長期に、「別荘地」として開発された地域は既に過疎化しており、主に東京に居住していた方々の間で、かって別荘地として人気だった、油壷も伊豆も那須も軽井沢も、今や「廃墟」や「原野」状態ばかりが目立つ印象です。

「セカンドハウス」志向が強い方々は、かっての「別荘族」とは年齢層が異なり、40歳~60歳くらいまでが中心で、かつ、その行動や目指しているものに対する「考え方」や「姿勢」も異なるように思います。
共通しているように思うのは、「地産地消に参加する」という「姿勢」で、「Act Local=地元民のように行動する」が基本と申し上げて宜しいでしょう。
「別荘族」が、あくもでも「部外者」として、「非日常」を楽しむ為に地方へと出掛ける傾向が強かったのに対し、「セカンドハウス族」の中には、居住スペースをゼロから自らの手で作り上げたり、農作物を育てたり、むしろ地元民と同様の行動を好む傾向にあります。

義理の兄(故人の父)に対し、私は20年以上前から、「沢沿いの山を売りたい人が居たら買いたい」旨を伝えておりましたが、さる5月の連休中に、生前の義理の甥との「お別れ食事会」に参加した際に、義理の兄から、とりあえず義理の兄名義で過去1年ほどの間に、そうした山間部の土地を幾つか入手した(買った)事を知らされました。
「どうやら芸能人の間で、この辺の山や原野を入手したいというブームが起こっているらしい」と言うのです。

テレビのCM等でその姿を頻繁に目にする人気俳優の、「●●ジマくんを最近何度かホームセンターで見かけたよ」との事。
「彼の友人や知人がブームの中心になっているみたいだね」
「やす(私の愛称)が、坂本屋(山間部の川沿いに在った川魚の釣り堀屋さん)が廃業する時に、買い取るから継続してほしい(義理の兄経由でコンタクトはしてもらったものの結局実現せず)と言ってたように、山間部の川や沢沿いの休耕地や原野を買いたいという東京の人が増えているらしいよ」

私が「沢沿いの山」を入手したい理由は、大好物の「わさび」を自生させて、「採り放題」を目論んでいるからです。笑
「買う」のではなく、自らが山に若干の手を入れて、「自生」させる事こそがポイント。
ゆくゆくは同様に山菜の「自生」も「プロデュース」したいと思っています。
クマもシカもイノシシもヘビも居るので、地元の方々のご指導が無いと何もできませんから、そうした方々との交流こそがカギだと思っています。

土地を買って、別荘を入手して、それを「転売」して利益を産もうとしているのではありません。
そんなやり方は「昭和」の時代の、「古い」考え方のように思うのです。
自分自身が関わって、手を入れて、それをライフワークのひとつにして、「Act Local=地元民のように行動する」で地方の活性化に「参加」しようという「想い」こそが重要と考えます。
今まで「部外者」だったからこそ、地方に今何が必要であるか、地方の本当の魅力はどこにあるのか、そこを理解できるような気がしています。

ひょっとすると、株を買ってそれを転売して利益を得るタイミングを待つ、という手法も既に「古い」のかもしれません。
ご自身が株を「買う」事で、その企業の成長に「参加」し、取得と保有を継続したり繰り返す事で、「自生を即し」ながら大きく「育てる」事こそが、令和以降の個人投資家の株式投資に求められる姿であるようさえ思う次第です。

[花:2話完結Part.2]へ続く・・・
※明日5月22日9:00更新予定※

執筆:木村泰章

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