週末・休日版コラムでは、銘柄や相場や経済についての直接的な話ではなく、むしろ、そこから離れたところからの目線でお話ししますが、最後は株式投資にもつながるような話もご披露したいと思います。
かなりくだけた内容ですが、週末・休日版という事でご了承いただき、お付き合いください。

羽田とソウルの金浦（キンポ）空港を結ぶ航空路線が29日、2年3カ月ぶりに再開しました。
この再開を見越して、韓国大使館には連日のように、ビザ発給を求める人達が列をなしているという報道をご覧になられた会員様も多い事でしょう。

「韓流ブーム」を背景に日本から韓国へ向かう方々も多い一方、韓国から日本へ向かう方々の間では、「ゴルフ」と「レコード」に注目が集まっているそうです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2a1a03e2001a4b837d729a115ac76d68c988053c

まだ、日本への入国は団体観光客のみ等の「規制」が残っている一方、近日中にも緩和される事が検討されており、観光を機に、両国間の一般人の交流が、日韓関係の改善につながるものと期待しております。

韓国ではゴルフ人気が上昇しており、それに伴い韓国のゴルフ場のプレー料金は日本のバブル期並みとなっているようです。
昨今の急激な円安進行で、韓国に比べて日本のゴルフ場のプレー料金の格安感が加速している事は想像に難くありません。

私、ゴルフはやらないんですが、そのうち、機会があればご紹介しようかな、と思っておりましたのが、私の個人的な趣味のひとつ、中古レコード収集。
趣味の範疇はとっくに通り越しており、90年代の中頃から10年ほどは、外資系証券会社に勤務する傍らで、米国から輸入した中古レコードを実店舗を構えて販売しておりました。

80年代の後半頃から、趣味が高じて、米国に直接レコードを買いに出掛けるようになった私にとって、お気に入りだったお店のひとつは、韓国人が親子2代でロスアンジェルス圏に2店舗を構えていた、在米韓国人のお店でした。
92年のロスアンジェルスの暴動を機に、店を閉めて韓国へ帰ってしまいましたが、それまでの間は、年に1度くらいながらも、常にナイスディールをくれた思い出があります。

当然ながら、その見返りに、「今度はいつ来るんだ？」から始まって、私の渡米時に日本から買ってきてほしいと「リスト」を手渡されます。

「スカッとする目薬・たくさん」
「秩父錦（秩父のお酒）・持てるだけ」
「ナガオカ製のレコード針・なんでもいいよ」
「昭和時代の日本のシティポップのレコード・特に山下達郎」
みたいな「リスト」でした。

インターネットどころか携帯電話さえ無かった時代ですから、今では連絡先さえわからないのが心残りです。

そんな、若い頃の自分と同じように、今度は日本にレコードを買いに来る韓国人の方々が増えるのであれば、私も及ばずながら日韓関係改善の一翼を担うつもりで、お手伝いやヘルプをしてあげたいな、などと考えております。



執筆：木村泰章