週末・休日版コラムでは、銘柄や相場や経済についての直接的な話ではなく、むしろ、そこから離れたところからの目線でお話ししますが、最後は株式投資にもつながるような話もご披露したいと思います。
かなりくだけた内容ですが、週末・休日版という事でご了承いただき、お付き合いください。

H様と弊社のお付き合いは6年超と長きにわたっており、弊社の歴代の助言者が代わる代わるお世話になり続け、私は確か、昨年の秋以降くらいから、メールやお電話で対応させていただくようになりました。
弊社の有料推奨銘柄を今まで40銘柄ほどご購入いただき、ダイヤモンドVIP会員契約も複数回ご利用いただいておられる会員様です。

非常に聡明な方で、勉強熱心、求心力が高く、ご自身の「投資力」こそを向上させようと日々精進なさられている印象で、そんな株式投資のお取り組み姿勢に、個人的にも感服している次第です。

この半年ほどで、H様の株式投資へのお取り組みに、新たな「武器」が備わりました。
それがスイングトレードです。
従来は、弊社の推奨銘柄を買って保有し、利益確定ターゲットを待ち、ダメなら損切りする、というスタンスでお取り組みいただいておりましたが、これは、言い換えれば最も一般的な、「BUY & HOLD」＋「ロスカット」という手法であり、どうしても相場全体の地合いやセンチメントの影響を受けやすく、場合によってはお取り組みの期間が長引いてしまう事もありました。

そんなH様が今なおお取り組みなさっておられる銘柄のひとつに、東証プライム市場のある低位株があります。
今でも、この銘柄についての、H様との一番最初のやりとりを覚えています。
H様：「長期保有は覚悟しているんですが、このまま保有し続けて良いんでしょうか？」
私：「この企業はある意味、日本の主力級製造業が複数集合して産み出された、日本の製造業のプライド的な存在だと思います。」
私：「申し上げ方は適切ではないやもしれませんが、お孫さんに遺産贈与なさるくらいの長期目線保有でも問題無いように思います。」

当該銘柄の株価は、昨年来やや右肩下がりの横這い推移が続いておりましたので、H様は遂に保有ポジションを一旦整理する事をご決断なさります。
当該銘柄が切り返し始めたのは、H様が損切覚悟でのポジション整理に着手し始められた直後の事。
売り上がりで大方の整理がついたところで、ある日、私はこう申し上げました。
「2万株買って、5円高したら売って、2万X5円で10万円の利益確定に挑まれてはいかがでしょう？」
「ボラ（ボラティリティ＝変化率）は充分ある印象ですから、トレーディングレンジを絞って、下がったところを少しづつ買っておき、
　ここで売れたら10万円儲かるなぁ～というところに売りを出しておきましょう。」

H様が今年、当該銘柄でのスイングトレードを何度繰り返し実行なされたのか？
仮に3回成功なさっていれば30万円の利益が確定できた事になります。

難しくはありません。
出来高はそこそこあって、ボラ＝上下の値ブレがある程度ある銘柄を選び、下落局面の切り返し時に仕込んで、上値で売りを出しておくだけです。
できれば、初めて手掛ける銘柄では無く、常に値動きを監視し続けていたような銘柄がスイングトレードに望ましいのですが、「イメージトレーニング」以上に、実際に売り買いを発注して「触ってみる」事こそが大事で、そうしたトレードを繰り返していると、自ずとトレーディングレンジの見極めが「肌感覚」として身に着きます。

「決して難しくない」と申し上げたのは、H様が実際に、半年もかからぬうちにこの手法をほぼカンペキに会得なさった事が証明しています。
最近では、銘柄選択についても売り買いのタイミングについても、H様ご自身が判断なさられるケースが多く、私はそのお見立てに同意したり、背中を押して差し上げたりしているだけです。笑
お電話でお話しする回数が減ってしまった事は寂しい気もしますが、株式投資のお取り組みが、「楽しい」とおっしゃっていただけるようになりました。
新しい銘柄を仕込むべく、今なお弊社の単発スポット銘柄群も、事あるごとにお買い上げいただき、まんもす藤井。からテクニカル面でのタイミングのアドバイスを得て、億男Wにはトレーディング面でのビュー（見解）をお尋ねになり、私は「背中を押す」という布陣でお付き合いさせていただいておる次第です。

実はもうすぐ、私が月末にご紹介する銘柄へのご参加募集が始まります。
弊社ではおそらく初となる、お取り組みの最初の段階から、ご投資予定金額を二分して、
一方はBUY & HOLD、もう一方はスイングトレード気味に利益確定を繰り返し狙っていただく銘柄をご紹介致します。
もちろん、スイングトレードにつきましては、私が、ウィークリーベースくらいで継続フォローさせていただくつもりですので、なんら難しいお取り組みではございませんし、
もちろん、BUY & HOLDだけでも構いません。

H様のように、ご参加いただく会員様各位に「楽しい」とおっしゃっていただければ幸いに存じます。



執筆：木村泰章