1年前の9月相場入りはどんな状況だったかを覚えていらっしゃいますか?
1年前の8月30日は月曜日で、8月27日の日経平均の終値は27789.29円。
8月30日から日経平均は8営業日連騰し、9月8日の終値は301181.21円と3万円台に達しました。
9月10日はメジャーSQだったのですが、SQ値をも上回って上伸が続き、9月14日には終値ベースでの高値30670.10円を付けています。
一方で9月27日からは逆に8営業日連続安で、10月6日には終値で27528.87円と2700円ほどの下落となりました。
実はその後、今年に入ってからは8連騰も8連続安もありません。
7連騰は今年3月に1回、7月にも1回あり、4連続安が今年6月に1回、5連続安が8月に1回ありますが、連騰・連続安の日数的には低下傾向が見られます。
一方で、サイクル・リズム的には上掲のように、連騰と連続安が順番に訪れており、不思議な事に、連騰が2回分続く事も、連続安が2回分続く事も今年に入ってからは1度も観測されていません。
となると、サイクル・リズム的には、次は連騰を期待できるやもしれません。
ましてや、1年前の9月初頭は、8連騰から日経平均が3万円台に達し、メジャーSQを経ても3万円台の維持が続きました。
1年前も当然ながら8月半ばまでは個別企業の決算発表シーズンで、その決算発表の中身に対して機関投資家勢が本腰を入れてアクションを取ったのが、8月終わりからだった、と見ても宜しいように考える次第です。
菅前総理の辞任の意向が伝わったのは昨年の9月3日でした。
何より、当時の金利水準や外部環境が、現在とは異なるわけですから、単なる過去データをアノマリーと受け止める事も、単純比較する事も理論的ではありません。
しかしながら、連騰するほどに買いが向かった、連続安するほどに売りが続いたという事実は、需給関係に一方通行的な過熱感が見られた事を意味しており、タイミング的な背景を考えるとやはり、9月初頭の相場は例年、7月終わりから8月半ばにかけての決算発表シーズンを「評価」して、買いが流入しやすいタイミングと見る事もできましょう。
本日から来週1週間、株式相場は連騰という展開も、あながち突飛な見立てではないかもしれません。
なんとなくでも、1年前の9月初頭は8連騰だったという点を、会員様各位にご認識いただけたら幸いに存じます。
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執筆:木村泰章
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