皆様、日々の株式投資へのお取り組み、ご苦労様です。

まずはじめに、台風、暴風、豪雨、河川の氾濫等、度重なる自然災害の被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。

岸田首相は9月4日、8月上旬の記録的な大雨で被災した新潟県村上市を訪れ、災害廃棄物の仮置き場や土石流被害の現場を視察しました。
その際に下記のような見解を示しています。
1.被災自治体と連携しながら政府一体で迅速な復興・復旧を図っていく。
2.国土強じん化などの対策もしっかり進めていきたい。

仮に会員様各位が、この首相コメントを株式投資に活かすべく、銘柄選択をするとしたら、上記1と2のどちらに着目しますか？

まず、これらは、厳密に言うならば「株価材料」ではありません。
株式投資における、銘柄選択に「活かす事が可能であると考えられる」、単なる「投資アイデア・切り口」に過ぎません。
つまり、まだ、「アイデア」の段階であって、投資シナリオ（正誤は別問題として）が組み立てられているわけでも、ファンダメンタル面等の詳細な分析（正誤は別問題として）が済んでいるわけでもありません。
ゆえに、「飛びつき買い」などという行動はもってのほかでしょう。

上記1と2では「時間軸」が大きく異なる点にお気付きでしょうか？
災害が起こるかもしれないから、起こったから、「特需」が発生するのであれば、それはあくまでも「特別な需要」であり、その「特需」が企業業績にもたらす効果は、一過性のもので終わってしまう可能性が否定できません。

一方で、国土を強靭化して今後の災害にも備えようという政府の姿勢は、いわば将来に向けた長期目線での「投資テーマ」にもなりえます。
直ぐには企業業績にも株価推移にも影響は及ばないかもしれませんが、中長期での投資シナリオとしては充分考慮に値しそうです。

実際、過去に「防災関連」として、短期的・散発的に「物色」された銘柄群の株価推移は決して芳しくありません。
特に時価総額の低い小規模企業はなおさらでありましょう。
・日本興業（5279）：災害工事の需要増期待
・イトーヨーギョー（5287）：ふた浮上防止マンホール

個人投資家による短期的な物色で終わってしまうケースが少なく無く、売買タイミングが難しく、商いが集中するのは長くて1カ月程度、加えて、継続的な期業績拡大が望めないのであれば、株価はなかなか上昇しないでしょうから、投資対象としては「不向き」と申し上げざるを得ません。

また、気になる事実としては、「防災・復旧関連」として賑わった下記2銘柄は、いずれも株式移転を経て上場廃止となっています。
業績不振による上場廃止ではありませんが、こうした「不確実性＝リスク」は高めである事はご認識いただくべきでしょう。
・大日本コンサルタント：高速道や橋梁の維持管理と災害復旧
・長大：豪雨による被災橋梁の撤去

一方で、単に「防災」だけでなく、多角化事業が行われており、時価総額も大きめな企業は、投資対象として比較的安心できるかもしれません。
下記はプライム市場銘柄です。
・萩原工業（7856）：ブルーシート

以上を鑑みますと、結論としては、上記2、国土強靭化という「切り口」や「アイデア」で銘柄選択を行う事こそが望ましく、同時に上記1の復興・復旧にも絡んでいれば、「投資テーマ」としても順当と思われます。
となりますと、当コラムでも度々ご紹介してきたコレあたりが、「妥当」でしょう。
・ライト工業（1926）：法面工事・地盤改良に強い土木工事大手で土砂災害対策等も。

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　個人的に気になっている銘柄
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◆PHCホールディングス（6523）

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　私のコラムで紹介した銘柄
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◆フィールズ（2767）[円谷プロ・パチンコ]
一時、年初来高値を更新！
円谷プロ絶好調なだけでなく、
どうやらパチンコの中古台ブームも背景にある模様です。

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　単発スポット銘柄の見解
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◆≪億男Wのダブルビクトリー銘柄（****）≫
銘柄公開後の高値を更新！
保有されている方、おめでとうございます！
出来高の増加が怪しいぞ。

◆≪木村泰章のゴールドメソッド銘柄-PREMIUM-（****）≫
むむっ？
これも値動きが怪しい。
急上昇した後に売り込まれたのに再度切り返し。
出来高もじわり増加中。

◆≪木村泰章のキャッシュキング銘柄（****）≫
値動きが荒い事は想定済みです。
9月に入ってからの1日の平均出来高は7万株超となり、
そちらをむしろポジティブ視しています。
反騰の準備は整いつつあると見ます。



執筆：木村泰章