まだ間に合う!9月末の株主優待権利取り
私が米系証券会社(ってGSですが)に在籍していた時のお話。
厳密に言うと部署は異なるのですが、トレーディング絡みの部署に、PA(個人口座)で、どちらかというと値上がり益よりも株主優待狙いで、外食産業銘柄を10銘柄以上買い持ちしている同僚が居ました。
株式市場が大きな下落となった際などに、そのポートフォリオを入れ替えたりしていたのですが、ふと彼の事を思い出したので、本日は、株主優待についてお話してみようと思います。
株主優待に関してはおそらく、私よりも会員様各位の方がお詳しいのではないかと思います。
機関投資家勢は、配当は気にする事はあっても、株主優待はパフォーマンスに算入しないケースが多かったので、企業側もやはり、個人投資家向けの還元施策のひとつとして位置付けているものと思います。
会社四季報オンラインの、「2022年9月中に手に入る株主優待の年間利回りランキング」によると、トップスリーを占めているのは、実は小売業でも外食産業でもありません。
トップはモーニングスター(4765)で、株主優待の年間利回りはなんと63.3%!
次いでインタートレード(3747)の23.6%、アルファクスFS(3814)の19.1%と続きます。
ご存じのようにモーニングスターは金融サービス、インタートレードとアルファクスは業種的には情報・通信業です。
株主優待の年間利回りという面だけに着目するのであれば、食品メーカーや外食産業の株主優待利回りを遥かに上回ると申し上げて宜しいでしょう。
9月末に優待権利が付与される銘柄は、当然ながら3月本決算銘柄が多いのですが、昨今では3月末の1回付与のみで、9月付与は行わないというケースが増えつつある傾向にありますので、ご留意ください。
外食産業では、15日付の日本経済新聞で、「シダックス(4837)へのフードサービス事業の買収提案を撤回する」旨報じられたコロワイド(7616)も、9月末に株主優待権利が付与される銘柄として有名です。
同社は、牛角、かっぱ寿司、温野菜、フレッシュネスバーガー、ステーキ宮、北海道、甘太郎、ラ・パウザ、土間土間、等のレストランや居酒屋業態を複数所有していますが、同社の株主優待が使用できる店舗からは、これらの有名ブランドは除外されており、結局のところ、かっぱ寿司くらいでしか使用できない、という話題もSNS等で盛り上がっているようです。
株主優待権利を得る為には、保有株数や保有期間等、企業によって様々な制限が設けられている点と併せて、ご留意が必要でしょう。
9月末に優待権利が付与される銘柄としては、丸大食品(2288)、ゼンショー(7550)あたりも有名です。
全体相場が今週大幅な下落となってしまったところからの切り返しのタイミングで、こうした銘柄を買っておけば、中長期的にはキャピタルゲインも併せて狙えるかもしれません。
皆様の株式投資のアイデアのひとつとなりましたら幸いに存じます。
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個人的に気になっている銘柄
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◆eBASE(3835)
◆インタートレード(3747)
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私のコラムで紹介した銘柄
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◆富士急行(9010)[陸運]
業種別株価指数の値上がり率こそ1%程度でしたが、
電鉄株は軒並みプラス推移でした。
中でも値上がり率3%超となったのがコレ。
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単発スポット銘柄の見解
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執筆:木村泰章
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