遅めの夏休みに訪れた、寂れた温泉地で感じた事
かなりくだけた内容ですが、週末・休日版という事でご了承いただき、お付き合いください。
場所の特定は敢えて避けたいと思いますが、1泊2日で群馬県内の、そこそこ有名な温泉地に行ってきました。
台風が来ていたので、雨が降ったり止んだりでしたが、想定していたほど悪化せず、ほぼ予定どおりに進んだ小旅行でした。
満足したのか、と言えば、まぁ、満足度は50%、可もなく不可も無く、という感じでしょうか。
ゆっくり温泉に入りたいという目的だけは達成できたと思います。
でも、また行きたいかと言うと、そうは思いません。
多分二度と行かないでしょう。
会員様各位にオススメするつもりもありません。
自宅から車で2時間半以上、自然豊かなロケーションには満足ですが、とにかく、なにもかもが「古くさい」という印象で、期待値自体が低かった事を差し引いても、コストパフォーマンスを考えると、満足度は上掲のとおり「良くて50%」という感じでした。
まず「温泉」という「部分」についてですが、今や「日帰り温泉」が当たり前となりつつあり、宿泊して温泉を楽しむとすれば、温泉そのものはもちろん、宿泊したからこそ享受できる「プラスアルファ」が無いと、「トータルバランス」的には満足できません。
日本各地に名湯・秘湯は数多く点在し、温泉そのものを楽しむのであれば、敢えて宿泊する事にこだわる必要が無いようにさえ思います。
宿泊施設を有していない、日帰り温泉専用の施設も、温泉自体は素晴らしいところが数多く、むしろ、温泉施設自体の管理・メンテナンス・運営自体もしっかりしていて、使用料も割安で大満足というケースの方が多いように思う次第です。
今回お邪魔した、その温泉地では代表格の老舗ホテル、温泉施設自体は決して悪くはありません。
ただ、「圧倒的に素晴らしい」とも思えませんでした。
「よくあるタイプの」温泉施設に過ぎなかったように思います。
一方で、「圧倒的に劣ってる」と感じた点は、結構多かったように思います。
「宿泊施設」全体が、とにかく「古くさい」!
コロナ対策以前の問題で、「におい」自体が全てカビ臭い印象で辟易しました。
まぁ、予め想定してはいましたが。。。
「サービス」面も、「おもてなし」には程遠く、単なる「言い訳」的だったように思います。
食事は夜、朝と2食いただきましたが、なんら特筆すべき点無し。
全てがシステマティックに提供され、配膳は全て外国人研修生。
「わさびもらえます?」
「はい、どうぞ」とチューブわさび。笑
「ご飯をいただく前に呑みますから、お酒を2合お燗してもらえますか?」
「でも、もう、しゃぶしゃぶも、炊き込みご飯も火を点けさせてもらってます」
「いや、後でいいですよ、火を消してください」
「お食事の時間は1時間予定ですけど大丈夫ですか?」
「1時間は呑んで、その後ごはんで1時間くらいはかけますよ」
「はい、ちょっと責任者に聞いてきます」
やってきた「責任者」も外国人の方。
「フリードリンクが付いておりますので、お食事時間と併せて1時間でお願いしています」
「フリードリンクなんか要りません。オッケー、直接フロントに行って交渉してきますよ」
フロントで「日本人」の「責任者」に直接交渉します。
「全部別料金で構いませんから、そこの売店&お土産店で、呑みたいお酒とつまみを買うので、それを食事の前に出してください」
「はい、いえ、恐縮です。お食事時間は2時間以上でも一向に構いません。大変失礼致しました」
食事「会場」に戻って、食事を全部一旦下げてもらってから、
売店で買ったこんにゃくだったり、漬物だったり、山菜の瓶詰めだったりを、お皿に盛って出してもらい、お酒を飲み始めたところで、となりのテーブルでお食事中の老夫婦が、「案の定」話しかけてきました。
「わしらも、そうしてもらうわ」
さらに数組が続き、フロントから食事「会場」まで上がってきた日本人責任者は明らかに困り顔。
配膳係の外国人研修生はもっと困り顔。
「おい、あんちゃん、お国はどちらだい、まぁ、座って一杯呑みなよ」
となりの老夫婦も良い感じにエンジン全開!笑
18時から20時半まで呑んで食べて食事会場を後にしました。
「温泉街に行ってきますので傘を貸してください」
「はい、お気をつけてどうぞ」
なんじゃ、この温泉街は?!
呑み屋が全然営業していないし、スマートボールもダーツも射的も「事情により当分の間休業します。」
って言うか、そもそも人が全然歩いて無い!
ホテルを出る時に、「なにも、どこも開いてませんよ」くらい言って欲しかったなぁ。
「昭和の遺産」を「レトロな雰囲気」を、プラスに活かせるかどうかが、地方の活性化のカギのひとつだと思います。
今回は「昭和」も「レトロ」も「負」としか感じえませんでした。
宿泊施設と思しき建物が何か所も解体・建築中でしたが、「負」の部分は全部一掃しちゃうくらいの改革を期待したいと思います。
地方の最大のアドバンテージである「自然」を残し、「施設」をリニューアルし、
「おもてなし」を客目線で改善する事で、地方が再び脚光を浴びて「創生」や「活性」に向かって欲しいものです。
「負」を引きずるのではなく、「変化」よりも「進化」を期待します。
となれば、銘柄的にはやはりREIT、特にホテルや温泉系のREITでしょうか。
・星野リゾートR(3287)
・いちごホテルR(3463)
・大江戸温泉R(3472)
・ジャパン・ホテルR(8985)
執筆者:木村泰章
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