NY株安を嫌気して続落 26400-26800円のレンジを想定

【米国株】
　10日のNY株式市場は4日続落。半導体株が売られ、ナスダック指数は年初来安値を更新した。前週の金曜日は雇用統計が非農業分野の就業者数が前月比26万3000人増と、市場予想平均の同26万人増を上回った。堅調な雇用情勢を受け、FRBによる引き締め策の継続が懸念されダウは630ドル安と大きく下落。昨日はクリミア半島とロシアを結ぶクリミア橋の爆発や報復のためのウクライナへのミサイル攻撃を受けて売りが先行した。また、バイデン米政権が7日、高性能の半導体が軍事転用されるのを防ぐとして、「半導体製造装置の中国企業への輸出を原則禁止する」と発表し、半導体関連銘柄が売られナスダック指数も年初来安値を更新した。

【注目ADR】
銘柄名　　　国内引け　　　 ADR　　　　　騰落率
東エレク　　 38,830　　　37,012.9　　　 -4.68%
＊バイデン政権の対中に対する半導体製造装置の輸出規制強化を嫌気


【★日経平均見通し★】
　本日の日経平均株価は、NY株安を嫌気して続落と見る。CME日経平均先物の終値は2万6665円で7日の東京市場の日経平均終値2万7116円と比べ450円ほど安い水準。


－【重要指標】－
●日経平均株価PER：12.53
　　　　　　　PBR：1.15
　　　　　　　配当利回り：2.30

●騰落レシオ（25日）88.27％：過熱感はなし
●空売り比率　43.4％：今週50％を超えるか注目
●日経平均ボラティリティー・インデックス　24.34迄上昇：20を割れてくると安定


－【前営業日（10/7）のおさらい】－
日経平均　27,116.11（-195.19）：本日は東エレクが足を引っ張るか
TOPIX　　　1,906.80 （-15.67）：再び一目均衡表の抵抗帯下限下抜け
マザーズ　　 725.23 （-10.02）：一目均衡表の抵抗帯上限で押さえられる

東証プライム売買代金　2兆7196億円：3連休前で3兆円届かず
値上がり500／値下がり1254／変わらず82
グロース売買代金　1578億円：マイクロ波化学で膨らむ

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【今週の重要スケジュール】

11日（火）
日 8月 経常収支貿易収支季調値：8：50（予想-2兆3857億円、前回-1兆2122億円、予想を超えると円安方向）

12日（水）
米 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨：27：00（利上げペースに詳細な言及があったか確認）

13日（木）
米 9月 消費者物価指数(CPI)(前年比)：21：30（予想6.5％、前回6.3％、予想を超えると金利上昇でネガティブ）

14日（金）
米 9月 小売売上高(前月比)：21：30（予想0.2％、前回0.3％、予想を下回ると景気減速懸念でネガティブ）
米 10月 ミシガン大消費者信頼感指数速報値：23：00（予想583.8、前回58.6、予想下回ると金利低下でポジティブ））