皆様、日々の株式投資へのお取り組み、ご苦労様です。

ど～でも良い話かもしれません。
知ってても何の役にも立たないかもしれません。
でもでも、株式投資を行う会員様各位には、なんとなくでも知っておいていただきたいお話です。

証券・株式用語のひとつに、「引けピン」という言葉があります。
はい、私も大好きです、引けピン。
いわゆる「高値引け」と同義語で、大引けに向かって株価がその日の高値を付けて、大引けを迎える事象を指します。

一過性の値動きであるのかどうかを見極める必要はありますが、大引けに向かって買われるという事は、翌日の株価推移も強いであろうと推察される事が一般的です。
当然ながらチャート面でも「陽線」が示現します。

中でも、前場の値動きに特筆すべき点が無く、かつ、特段目立った材料が出たわけでも無いのに、後場からジワジワと上値追いとなって「引けピン」というケースが、個人的には最も好きなパターンです。

「なぜ買われたのか？」という点については、調査と想像を尽くすしか手がありませんが、
「誰が買ったのか？」という点については、意外にも見過ごされがちのように思います。

で、実は、この、「誰が買ったのか？」という点については、あくまでも想像の域を出ない話ではありながら、もっともらしい「仮説」を立てる事が可能です。

そのヒントとなるのがこちらです。
東京：正午
アブダビ：7:00
サウジアラビア：6:00
ロンドン：4:00

ん？ど～ゆ～事？
東京時間の正午は、ニューヨークでは夜の11時です。（サマータイム等考慮せず本日基準、以下同様）
東京の後場、ライブでトレーディングを行う主体として、米国東海岸の投資家は想定し難いと申し上げて宜しいでしょう。

一方、上掲のように、早起きなヨーロッパ勢ならばライブでのトレーディングはギリギリ可能です。
東京の15時はロンドンの朝7時です。
私は実際、ロンドンでCB・ワラントのトレーディングに携わっていた際、朝の5時台にポジション調整をライブでやってから出社、などというケースが何度かありました。

もっとハッキリ申し上げましょう。
後場からジワジワと値を切り上げて「引けピン」となる銘柄の「買い手」は、中東のオイルマネーである可能性がゼロでは無いのです！

特に、「後場だけ強い」傾向や「引けピン」が1日だけではなく、数日、1週間、もしくはそれ以上続いたりする場合は、中東勢やヨーロッパ勢、もしくは米国のナイトトレーダー等、いずれにせよ、買いの主体が「海外投資家」である可能性があるワケです。

併せて知っておいていただきたい事としては、大引けでのトレードがメインとなるインデックスイベントは別として、国内の機関投資家勢は、大引け及び大引け間際のトレードを控える傾向が強く、特に「引けピン」を狙って買い注文を執行する事はありません。
アルゴリズム、今風に言えばAIの判断によって、大引けでの注文執行が行われる可能性はあっても、「恣意的な」意図をもって引け値に関与する事は違反行為に抵触します。

昨日は「木村泰章のキャッシュキング銘柄」が「引けピン」でした。
本日も「木村泰章のSSS級銘柄」が後場にかけて強い展開でした。
先にお話ししたとおり、あくまでも「仮説」の域を出ませんが、
「ひょっとしたらオイルマネーの買いかも？」
「少なくとも海外投資家勢の買いだろう」
などと思いを巡らせながら、株価推移を注視しているわけです。
実際に、「キャッシュキング銘柄」の大株主には海外投資家勢が並び、「SSS級銘柄」の大株主にはソブリン系ファンドの名前も確認できます。

「ボ～っと見てるだけ」じゃありません。
会員様各位に代わって、しかも、あすなろ独自の視点や切り口を交えながら、今日も明日もマーケットウォッチを続けます。


━━━━━━━━━━━━━━
　個人的に気になっている銘柄
━━━━━━━━━━━━━━
◆農業総合研究所（3541）
ゴールデンクロス、短期もみ合いから上放れ。
今期は黒字転換予想。

◆キング（8118）
こちらもゴールデンクロス、底打ちからの反発。

━━━━━━━━━━━━━━
　私のコラムで紹介した銘柄
━━━━━━━━━━━━━━
◆スクウェア・エニックス・ＨＤ（9684）[デジタルエンタメ]
本日は一時ご紹介後の高値を更新。
ここの株価が強いという事は、
弊社推奨の「アレ」にも期待ですね。

━━━━━━━━━━━━━
　単発スポット銘柄の見解
━━━━━━━━━━━━━
◆≪木村泰章のレッドダイヤモンド銘柄（****）≫
コチラもお忘れなく。
足元の投資テーマにも合っているだけに、
メディア等で取り上げられる事も増えてきました。
押し目狙いで！

◆≪社長大石のダイヤモンドメソッド銘柄（****）≫
フォローメールはご確認いただけましたか？
弊社の有料推奨銘柄群を代表する「恩株」です。
えっ？もう10回転目？
おめでとうございます！



執筆：木村泰章