GDPが11月15日に発表予定:物価高がどれくらい個人消費に影響するか?
「乗り換え先は輸出や設備投資関連」
内閣府は11月15日(火)の8:50に、2022年7-9月期のGDP速報値を発表する予定です。
既に、民間のシンクタンクなど12社の予測がまとまっていますが、今回のGDP速報値の注目点は、「物価高がどれくらい個人消費に影響を及ぼすか?」という1点に集中しそうです。
この「12社見通し」で共通している見解は下記のとおりです。
「物価の変動を除いた実質の伸び率は4期連続のプラス予想」
「項目別・輸出:指導者を中心に回復しプラス予想」
「項目別・企業の設備投資:堅調予想」
一方で、見解のバラツキが見られるのが「個人消費」です。
「個人消費」はGDPの半分以上を占める重要ファクターですが、概ねプラスが見込まれている中、12社中2社はマイナス見込みを示しているようです。
物価高の影響で個人消費が伸び悩み、実質GDPの伸び率にも影響を与え、4期連続のプラス予想でありながら、その伸び率は小幅にとどまるという見方が大勢です。
会員様各位がご認識のとおり、10月以降は「全国旅行割」や「Go To Eat再開」などの政策、「インバウンド再開期待」という潮流を受けて、「Re-Open」関連銘柄群の上昇が目立ちました。
しかしながら、そこに水を差す形で、物価上昇は生活必需品にも広く波及しています。
となると、進行中の決算発表の影響もあり、
「インバウンド絡みのサービス業や非製造業の物色は頭打ちとなる可能性ある」
「代わりに、行き過ぎた悲観論から売られ過ぎた製造業に物色の対象が移る可能性がある」と見ます。
15日のGDP速報値で、「輸出」や「設備投資」が堅調であれば、その動きが加速する可能性さえありましょう。
ゆえに、冒頭に掲げましたように、物色対象のシフトが起こる可能性を見越して、
保有銘柄のうち、インバウンド・Re-Open関連はそろそろ利食い売りを模索し、利食い売り後は、輸出や設備投資関連の切り返しを狙う、というお取り組みスタンスをご検討いただくタイミングとなりましょう。
かなり抽象的なご提言ではありますが、「相場観」として、なんとなくでもご念頭に入れていただければ幸いに存じます。
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個人的に気になっている銘柄
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◆レオン自動機(6272)
1Q黒字浮上からの切り返し速度が加速するのか、11月11日の2Q決算発表に期待。
◆アドバネクス(5998)
こちらは「悪材料出尽くし」期待。
自動車輸出が復調するなら、その恩恵が波及しましょう。
◆小糸製作所(7276)
株価底入れのタイミングを注視。
2000円で仕込んで、配当貰って1年くらい寝かせておけば、3000円で利食い売りも可能な印象です。
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私のコラムで紹介した銘柄
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◆日本ビジネスシステムズ(5036)
上場来高値を更新!
DX関連は盤石との印象です。
11月11日の決算発表期待でしょうか。
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単発スポット銘柄の見解
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◆≪木村泰章のゴールドメソッド銘柄-PREMIUM-(****)≫
し~っ。
静かに、淡々と、買い増しのタイミングを狙っておきましょう。
「窓埋め」に期待。
◆≪ゴッド・オブ・テンバガー(****)≫
フォローメールを配信致しました。
来週の値動きが楽しみです。
一気に上放れも?
執筆:木村泰章
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