まだまだ年イチBig Saleは終わらない:今晩のNY、ターゲットの株価推移に注目
Adobeの調査によると、衣料品とテレビは、足元でメーカー希望小売価格から最大で17%引き、サイバーマンデーには、コンピューターが27%引き、家具が11%引きと、最もお買い得になると予想しています。
またAdobeは、サイバーウィーク(感謝祭からサイバーマンデーまでの5日間)のオンライン売上高が、前年比2.8%増の348億ドル(4兆8000億円)になるとも予想していました。
そのAdobe調べでは、25日のブラックフライデーの米国のオンライン消費額が前年から2.3%増え、過去最高の91.2億ドルだったとしています。
併せて、インターネット経由の買い物が主流となるサイバーマンデーでは、消費額が過去最大の112億ドルに達すると試算しています。
まだまだ「続行中」、いえ、「真打」はむしろ、「これから」と言えましょう。
さて、米国の小売り企業の代表格と言えばターゲット(TGT)。
米国の消費・景気動向を測る指標銘柄のひとつとして有名ですね。
感謝祭ウィークの直前、11月16日の米国市場の寄り付き前にターゲットは、3Q(8-10月)決算を発表し、調整後のEPSは1.54ドルに急減し、アナリスト調査での最も低い予想にも届きませんでした。
4Qについても厳しい見通しを示し、実質下方修正。
これを受けて同社株は177ドル近辺から一時150ドル割れへと大幅な下落となりました。
一方、世界最大のスーパーマーケットチェーンであるウォルマート(WMT)の3Q決算は11月15日発表で、こちらは調整後のEPSが1.50ドルと市場予想を上回り、通期計画も、売上高見通しを従来の前年比4.5%増から5.5%増に引き上げています。
11月26日のロイターの報道では、「米ブラックフライデーは人影まばら、衝動買い手控え」という一報が配信されていました。
「へぇ~、やっぱり今年のブラックフライデーはパッとしないのか~?」と思った私のスマホに、米国に留学中の娘から、「明日はブラックフライデーセールに朝4時起きでトツゲキする」というショートメッセージが届きました。
LAに居る娘に会う為に妻も渡米しており、ブラックフライデーの直前までは、2人でLAから車で1時間ほどのところに位置する、巨大なショッピングモールへ向かう予定と聞いていましたが、併せて送られてきた写真を見て唖然!
え~っ?ベガスかよ?
お父ちゃんは働いてるのに。。。
かなり大雑把な例えで恐縮ですが、LA在住の人達にとって、ウォルマートはいわば「八百屋さん」もしくは「西友」、ターゲットは「ユニクロ」ではなく「しまむら」や「西松屋」的な位置付けです。
LAに限らず、おそらく、多くの米国人にとって、この2社の位置付けは、そんな感じでしょう。
ウォルマートやターゲットは、「日々の買い物」の場所ではあるものの、「ショッピング」という意識には程遠い印象ですよね。
ゆえに、年一番のビッグイベントであるブラックフライデーのセール狙いとなれば、大きなショッピングモール、それも、有名なブランドのアウトレット系ショップが集まる場所こそが「目的地」となります。
おそらく、2人がLas Vegas行きを決めた理由のひとつであろうと思えるのが、
日本の「消費税」に相当する、「Sales Taxの差」。
LAの9.5%に比べ、Las VegasのSales Taxは8.38%程度。
この1%チョイの差は、仮に、1000ドルの買い物をしたところで、10ドルの差にしかならず、LAから車で4時間ちょいのドライブと、そこにかかるガソリン代を考慮すれば、明らかに「ヤラレ」なのですが、コロナ禍や足元のインフレで鬱積していたストレスを、ショッピングで発散させたかったのでしょう。
Las Vegasにある巨大なアウトレット系モール、ブラックフライデーは朝6時オープンだったそうですが、予定どおり、それよりも前に「トツゲキ」した娘からは、もの凄い人出で、どのショップも入店するのに平均1時間待ちとの事。
私が感じたのは、やはり、当初の自身の想定どおり、コロナや足元のインフレでストレスが溜まっていた米国の消費者は、ブラックフライデーを含め、年末商戦に向けて、「衝動買い」ではなく「計画的なリベンジ爆買い」に出る、しかも、「かなり後ろ倒し気味に価格が下がりきるのを待っている」という印象です。
となりますと、ターゲットやウォルマートの業績にも、消費者の「爆買い」の「余波」は及ぶでしょう。
しかしながら、あくまでも「余波」なので、時間軸的にはもうちょっと先になるのだろうと思います。
「年に1度の爆買いショッピング」が終わってから「日々の買い物」が回復に向かう、という感じでしょうか。
ゆえに、今晩以降の、特にターゲットの株価推移に着目したいと思います。
感謝祭直前の下方修正が、結局のところ、「悪材料出尽くし」のキッカケだった、と見なされる可能性は高いように感じると共に、ターゲットの株価が再び170ドル~180ドル台へと切り返すのであれば、米国の金利引き上げと景気後退の綱引きも、そろそろ「均衡」に達しつつある「サイン」と見て宜しいように思う次第です。
送られてきた写真を見る限り、マスクをしている人の姿はほとんどありません。
日本は、「第8波」に対する懸念もくすぶり、まだまだマスク必須という印象ですから、「リベンジ消費」が本格派するのも、もうちょっと先でしょう。
その分、溜まりに溜まった「消費意欲」は、バブルなみに「爆発」するかもしれません。
以前から度々「ボヤいている」ように、政府には「Go To系」の「支援金」を出す事よりも、「株式譲渡益課税を一時的に引き下げる」とか、「消費税を一時的に引き下げる」とか、税率面まで踏み込んだ大胆な景気刺激策、株価刺激策を期待したいと思います。
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個人的に注目している銘柄
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◆ゴールドウイン(8111)
『North Face』ブランドは同社の大黒柱。
株価は11月24日に年初来高値を付けています。
◆ニイタカ(4465)
旅館や外食向けの固形燃料で国内シェア6割超。
株価は底値圏から切り返しに転じ始めた局面です。
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私のコラムで紹介した銘柄
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◆スパークス・グループ(8739)
本日も一時年初来高値を更新。
再生エネルギーのファンドが好調の模様。
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単発スポット銘柄の見解
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◆≪億男Wの大儲けパラダイス銘柄【億男Wの特典銘柄】(****)≫
勢いを感じる大幅高!
再度上値追いとなりそうです。
◆≪【緊急即日公開銘柄2022[第6弾]】(****)≫
おめでとうございます♪
第1ターゲットをクリア!
利食い売りして、下で買い直しを狙いましょう。
執筆:木村泰章
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