決算発表ハイライト:ローソンは業績上方修正含みと見る
連結経常利益は前年同期比13.0%増の445億円に伸び、通期計画の485億円に対する進捗率は91.9%に達しています。
この決算発表が注目されていた理由のひとつが、上場申請を行いながら、結局その申請を12月16日に取り下げた、ローソンの連結子会社である成城石井に関する言及でした。
『なお、株式会社成城石井は、9月9日に行った東京証券取引所への株式上場申請につきまして、株式市場の動向などを総合的に勘案した結果、12月16日に上場申請を取り下げ
ました。』(株式会社ローソン「2023年2月期 第3四半期決算短信」より」)
結局、実際のコメントは、これだけでした。
決算短信を見る限り、成城石井事業も好調で、「株式市場の動向などを総合的に勘案した結果」上場申請を見送ったという会社側の説明は今ひとつピンときません。
この点について、会社側からはなんら追加の説明が無かった点も、正直なところ、不信感の払しょくには繋がらないかもしれません。
しかしながら、この成城石井の上場が延期(もしくは中止?)されても、ローソンの好調な連結業績は不変であるとの印象も、同時に感じる事ができます。
単純に業績進捗面から見ても、この先本決算発表までの間に、業績の上振れ着地、または、業績上方修正が行われてもなんら不思議では無いように思う次第です。
特に、度重なるロックダウンの影響を受けた中国事業が、それでも拡大傾向にあり、コロナ禍からの回復期待も大きいものと見ます。
ゆえに、「小売り・コンビニ事業」、というカテゴライズだけではなく、ローソンも「中国関連企業の指標銘柄のひとつ」と目される可能性が、今後も徐々に高まるものと推察します。
奇しくも、同じタイミングで発表された、「中国関連企業」と目される安川電機(6506)の3Q決算においても、中国のロックダウンとゼロコロナ政策の影響を受け設備投資が伸び悩んだ事がコメントされておりましたが、中国事業が本格的な回復に向かった際の、業績に関するプラス寄与を果たして株価が「先んじて」織り込むかどうかが注目されます。
小売りのローソンの方が、安川電機よりも先に中国経済の回復を織り込む可能性が高い事は申し上げるまでもないと思います。
執筆:木村泰章
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個人的に注目している銘柄
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◆スターゼン(8043)
中国の主食豚肉関連、同国進出中。
◆アクシージア(4936)
中国売上9割の化粧品メーカー。
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私のコラムで紹介した銘柄
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◆コマツ(6301)
中国関連と言えば外せないのがコレ。
昨年12月の下落局面入りは、安川電機と同じタイミングでした。
となれば切り返しも同じタイミングかも?
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単発スポット銘柄の見解
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◆≪ザ・大石会員銘柄(****)≫
個別の材料は観測していませんが、グロース株の地合い改善が影響したのでしょう。
一気に切り返しに転じたので、そろそろ買いまし目線で注視致しましょう。
◆≪木村泰章のラスト七福神銘柄(****)≫
決算発表を控えて、株価の水準訂正を期待した買いが流入しているものと見ます。
上値抵抗となっていた移動平均線の集中帯を一気に上抜く事に期待致しましょう。
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