本日は、足元の決算発表を経て、今期業績の見通しを下方修正した企業のコメントを引用し、下方修正の言い分を検証する事により、目先・先行きに関して、今まで認識されていなかったリスクが潜んでいないかをチェックしてみましょう。

まず、今期業績を下方修正した複数社が指摘している点を見てみます。
・各国の金利政策の影響を受けた急速な為替変動
・新型コロナウイルス感染症に対する潜在的な不安
・グローバルでの地政学リスクやインフレ
・物価上昇などによる消費マインドの冷え込み
・エネルギー価格や原材料価格高騰・固定費増加

この5点は、会員様各位も、足元と目先のリスクとして、既にご認識いただいているものが多いかもしれません。
という事は、これらの事象は、将来的な想定外のリスクとはならないものと考えて宜しいでしょう。
いわば、「織り込み済み」事象群です。

一方で、村田製作所等が指摘している、下記3点はやや気がかりです。
・「中国」におけるコロナ影響の「継続」
・スマートフォンやPCの市場低迷と「在庫調整の長期化」
・通信及びコンピュータ向けでの「部品需要の減少」が予想される

経済回復に向かっているとされる「中国」で、コロナの影響が「持続」するという見方は、足元では従前より減少・後退していた印象ですので、「中国」「持続」とのワードが再度リスク視される可能性がありましょう。

また、スマートフォンやPCの市場低迷は、従来、コロナ禍のサプライチェーンの滞りにより、「部品が足りないから」と認識されていた傾向が強く、「在庫調整が長期化」したり「部品需要の減少」は認識されていなかったように思います。
そもそも、製品や部品自体の需要が減少しており、在庫調整が必要なほど市場が低迷しているのであれば、これは新たにリスク視される可能性もありましょう。

本日弊社が配信させていただいた、「全体相場フォロー」でもお伝えしましたとおり、足元で現在、市場関係者（もちろん会員様各位も含みます）が身構えているのは、「急激な為替変動」が、企業業績に与える「負」の影響の「大きさ」がメインです。
決算発表シーズンを迎え、その影響の「大きさ」を見極めたいと、全ての投資家が身構えているからこそ、その前に利益確定が可能な保有ポジションは、利食い売りを経て縮小しておく事をご提言申し上げました。

一方、「消費マインドの冷え込み」や「投資マインドへの影響」はさして勘案されていない気配があります。
スマートフォンやPCの市場低迷が、「部品不足」ではなく「需要自体の減少」だとすれば、切り返し基調に転じ始めていた、半導体関連や、機械セクターや、電気・電子部品関連にも再度警戒感が台頭するかもしれません。

だからこそ弊社は、プライム市場に属する主力級大型株群の利確を急ぎ、グロース市場に属するような、中小型の成長株群に投資対象をシフトしよう、とご提言申し上げておる次第です。
外需よりも内需に軸足があり、バリュー株よりはグロース株、大型より中型以下、製造業よりは非製造業の方が、概ね「リスク耐性」もあり、期待リターン面でも優勢と見る次第です。



執筆：木村泰章

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　個人的に注目している銘柄
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◆アルファシステムズ（4719）
2月7日に予定されている3Q決算は波乱無しと見ます。
株価は切り返しに転じる可能性アリ

◆FFRIセキュリティ（3692）
◆THECOO（4255）
◆Atlas Technologies（9563）
非製造業ならコンサルは狙い目との印象です。

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　私のコラムで紹介した銘柄
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◆マネーフォワード（3994）
想定どおり、前期決算は11期連続赤字着地であった事が、逆に悪材料出尽くし感につながっている印象です。
今期は赤字幅縮小見通しです。

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　単発スポット銘柄の見解
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◆≪ミリオネアドリーム銘柄（****）≫
ジャンプアップ！
フォローメールをご確認ください。
キッチリ利益確定を！

◆≪緊急即日公開銘柄2022[第17弾]（****）≫
本日は銘柄公開後の高値を更新！
第2ターゲット目前です。

◆≪木村泰章のSSS級銘柄（****）≫
IR開示ペースは引き続き高水準。
来週は「ご祝儀買い」も期待できるか？

◆≪木村ゴールド会員銘柄（****）≫
本日は久々に値幅が小さかったですね。
なんら心配していませんが。