株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2023-02-09 17:00:00

アナリスト木村の銘柄研究部

注目のトヨタ(7203)の3Q決算は?

可もなく不可もなくでした。
今期3Q累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比18.0%減の1兆8990億円となりましたが、通期計画の2兆3600億円に対する進捗率は80.5%に達しています。
営業利益予想は前年比20%減の2兆4000億円のまま据え置かれています。

今回のトヨタの3Q決算が、「特に」注目されていたのは、決算の数値そのものよりも、『増産体制に関するコメント、特に半導体不足をどう見ているか』を見極めたい投資家が多かった為です。
一方で、この点について会社側から特に目を引くようなコメントはありませんでした。

ここでちょっと予備知識のおさらいです。
・トヨタは14年ぶりに社長交代を発表。
・トヨタでは、自動車1台につき半導体を1千個以上使っている。
・半導体業界全般は今年後半から復調が見込まれ、特に自動車向けへの出荷が優先される見通し。
・半導体の復調サイクルは2~3年継続するとの見解多し。
・トヨタは2月から国内の一日当たり生産台数が1万5千台にも迫る高水準の生産を計画。
・トヨタの12月時点での国内向けバックオーダーは86万台と目される。

つまり、トヨタが決算発表と同時に、増産に関する強気なコメントをすれば、トヨタに限らず、半導体関連をはじめ、自動車部品から機械セクター全般に及ぶところまで、幅広い製造業にその増産効果が波及するとの連想から、全体相場における「投資マインドが改善する」事につながる可能性「こそ」が、注目されていたわけです。

果たして、「可もなく不可もなく」との印象のトヨタの決算発表を受けて、巨額の資金を運用する機関投資家勢が、どんな投資行動を取ってくるのか、現段階では何とも申し上げられません。

あくまでも、今時点での、私の個人的な印象としては、今回のトヨタの決算発表を受けて、主力級製造業に対する投資意欲が、一気に「リスクオン」に傾くとは言えないように思います。

むしろ、主力級製造業銘柄群の株価の頭は重く、相対的に中小型成長株銘柄群優勢と見ます。
これは、弊社が年初からお伝えしてきた、今年のストラテジーどおりです。



執筆:木村泰章

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 個人的に注目している銘柄
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◆古河電池(6937)
◆ファーストロジック(6037)
◆オリエントコーポレーション(8585)

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 私のコラムで紹介した銘柄
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◆キャリアデザインセンター(2410)
1Q決算発表を受けて株価はジャンプアップしたまま、上値追いの展開が継続中。

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 単発スポット銘柄の見解
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◆≪【大本命】裏道王道銘柄柄(****)≫
本日は一時銘柄公開後の高値を付けました。
明日、フォローメールを配信予定です。

◆≪ザ・大石会員銘柄(****)≫
決算発表に対する期待が高いのかもしれません。
株価は25日移動平均線からの上放れを窺います。

◆≪木村泰章のSSS級銘柄(****)≫
良い意味で、なんとなく怪しい。
IR開示も旺盛。
急に動意付く可能性も?
決算発表後に↑か?

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