NY株安を嫌気して続落 27300-27600円レンジを想定

【米国株】
　13日のNY株式市場ははまちまちの動き。金融不安への警戒感が続く一方、金利低下が相場を下支えした。米銀の破たんが相次ぎ、欧州市場では独コメルツ銀行、スイスのクレディ・スイス、仏BNPパリバなどの金融株が急落し、NY市場でも金融株への売りが止まず相場を圧迫。バイデン米大統領が取引前に演説し「米国の銀行システムは安全である」と述べ、「預金者は保護される」と強調したが、ダウは最大284ドル安に達した。市場における政策金利の予想を示す「フェドウォッチ」では、来週のFOMCで0.25％の利上げ予想が59%に急上昇、利上げなしとの予想は41%に達し、0.5%の利上げ予想は消滅。リスク回避姿勢が強まり、安全資産とされる国債が買われ、米10年物国債の利回りが3.5％台に低下したことで、ハイテク株に買いが入り指数は一時プラス圏に浮上。ダウはマイナスに転じ5日続落。ナスダック指数は3営業日ぶりに上昇した。

【注目ADR】
銘柄名　　　　　国内引け　　　 ADR　　　　　騰落率
三井住友　　　　 5,669　　　 5,441.6　　　　-4.01%
＊欧州の銀行株安の流れ


【★日経平均見通し★】
　本日の日経平均株価は、NY株安を嫌気して続落の展開と見る。CME日経平均先物の終値は2万7160円、昨日の東京市場の日経平均終値2万7832円を670円ほど下回る水準。（配当落分約250円）
＊前引け時点でTOPIXの下落率が2％に達した昨日、日銀はETFを701億円購入


－【重要指標】－
●日経平均株価PER：13.12
　　　　　　　PBR：1.18
　　　　　　　配当利回り：2.33

●騰落レシオ（25日）122.19％：120％超で過熱
●空売り比率　44.7％
●日経平均ボラティリティー・インデックス　19.60迄上昇：今週20を超えるか注目


－【前営業日（3/13）のおさらい】－
日経平均　27,832.96（-311.01）：27996円を下回る、ファストリ切り返す
TOPIX　　　2,000.99 （-30.59）：2028を下回る、銀行が悪役
マザーズ　　 755.84 （-6.35）：思ったほど下がらなかった

東証プライム売買代金　3兆1285億円：大商いで押し目買い入る
値上がり171／値下がり1639／変わらず25
グロース売買代金　1503億円：サイフューズで膨らむ

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【今週の重要スケジュール】

3/14(火)
米 21:30 2月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)（予想6.0％、前回6.4％、上振れでネガティブ）

3/15(水)
米 21:30 2月小売売上高(除自動車)(前月比)（予想0.2％、前回3.0％、下振れでネガティブ）

3/16(木)
米 21:30 2月住宅着工件数(年率換算件数)（予想131万件、前回130.9万件）
欧 22:15 欧州中央銀行(ECB)政策金利（0.5％の利上げ、0.25％はポジティブ）

3/17(金)
米 23:00 3月ミシガン大学消費者態度指数（予想67.0、前回67.0、下振れはネガティブ）