株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2023-05-01 14:00:00

アナリスト木村の銘柄研究部

主力級大型株群の今期見通しは総じて厳しめな印象

先週末の金曜日は、決算発表シーズン前半の発表「集中日」でした。
前期本決算発表と共に、今期の会社計画が示された主力級大型株群の今期見通しは総じて厳しめな印象で、足元で年初来高値圏に株価が位置している銘柄群は、上値の重さが嫌気される展開が予想されます。

〇NEC(6701)
23.3月期の連結最終利益は前の期比19.0%減の1145億円となったが、今期は前期比22.3%増の1400億円に伸びる見通し。
併せて、今期の年間配当は前期比10円増の120円に増配する方針とした。

〇レーザーテック (6920)
23.6月期3Q累計(22年7月-23年3月)の連結経常利益は前年同期比61.9%増の279億円に拡大し、通期計画の420億円に対する進捗率は66.6%となっている。

〇Zホールディングス (4689)
23.3月期の連結最終利益は前の期比2.3倍の1788億円に急拡大し、7期ぶりに過去最高益を更新。
なお、今期の業績見通しについては売上高(1兆9000億円)、配当(5.56円)以外は開示しなかった。

●コマツ(6301)
23.3月期の連結税引き前利益は前の期比46.8%増の4764億円に拡大したが、今期は前期比7.2%減の4420億円に減る見通し。
ただし、同時に、前期の年間配当を128円から139円(前の期は96円)に増額し、今期も139円を継続する方針とした。

●ソニーG(6758)
23.3月期の連結最終利益は前の期比6.2%増の9371億円に伸びたが、今期は前期比10.4%減の8400億円に減る見通し。
今期の年間配当は未定としている。

●村田製作所(6981)
23.3月期の連結税引き前利益は前の期比27.2%減の3148億円となり、今期も前期比30.1%減の2200億円に落ち込む見通し。

●セイコーエプソン (6724)
23.3月期の連結最終利益は前の期比18.7%減の750億円になり、今期も前期比12.1%減の660億円に減る見通し。
ただし、今期の年間配当は前期比2円増の74円に増配する方針とした。

●日本電気硝子(5214)
23.12月期1Q(1-3月)の連結経常損益は16億4800万円の赤字(前年同期は158億2000万円の黒字)となり、上期(1-6月期)の同損益を従来予想の30億円の黒字から30億円の赤字(前年同期は297億3400万円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

上記銘柄群の本日の株価推移は、NECが大幅高、コマツのみがプラス圏となっている以外、一様にマイナス圏での推移となっています。(午前11時現在)
ご存じのとおり、これらの主力級大型株群は、例えば日経225やTOPIXという主要株式指数とも、そこそこ連動性が高く、
なによりも、日本株の代表的な存在である事から、投資家心理と全体相場の地合いに影響を与える事になりましょう。

来週以降、GW明けは、弊社の従前からのシナリオどおり、主力級大型株群の上値の重さを嫌った投資資金が、相対的に出遅れ感の方が強い、中小型成長株群に向かう可能性があるものと考えます。
足元では既に、決算発表を通過した中小型成長株群が、散発的に物色され始めているよう認識しており、こうした動きが5月中も続くものと見ます。

会員様各位が、ポートフォリオ(保有銘柄群)内の「調整」をお考えであるならば、GW中、GW明けのタイミングでは無く、
月末の時点での株価を考慮しながら「調整」というスタンスが宜しいように思う次第です。
むしろ、GW中と来週初めは、小幅な「調整」は可でも、大きなポジション「変更」は控えるべき、とお伝え申し上げます。



執筆:木村泰章

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 個人的に注目している銘柄
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◆スマレジ(4431)
キャッシュレス決済やセルフレジの浸透はまだまだこれから。
上値や高値を追いかけて買う感じでは無く、調整時の2500円狙いくらいであれば「無難」との印象です。

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 私のコラムで紹介した銘柄
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◆若築建設(1888)
昨年来の高値を更新!
キレイな右肩上がりが継続中です。
プライム市場銘柄でありながら、時価総額は500億円程度と小ぶりである点が、株価推移に優位となっている印象です。

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 単発スポット銘柄の見解
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◆≪ザ・大石会員銘柄(****)≫
5月中にも再度高値を狙える、地盤固めが進捗中との印象。
中小型成長株・材料株群が「優勢」と見る、象徴的な銘柄のひとつと言えそうです。

◆≪木村ゴールド会員銘柄(****)≫
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引き続き【逆襲】を期待致しましょう。

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