株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

(一社) 人工知能学会:18801(公社)日本証券アナリスト協会:01159

あすなろ投資顧問

2023-05-29 14:50:00

投資教育コラム

【相場を観測する】チャートを用いて詳しく解説します!(第43弾)

~相場の観測~

【日経平均株価(週足)】=上値を追う経過=

※チャートをクリックすると拡大チャートが表示されます


 前回は「上値トライへ」(記:4/21)として、以下のように述べた。
前回の『着眼大局着手小局No.42』はこちら

「高値(S)から3週目(両端入れ)の安値(T)26,945円から切り返し上値抵抗線を上回った。また、安値から5週目に3月の高値(S)28,623円を上回り上げ基調維持から上値トライの経過となっている。」とした。

 実際には、上値を追う展開となった。安値(T)26,945円から9週経過。また、安値(R)25,715円からは20週が経過する上げ基調が進行している。
 よって、現在は上値トライの継続となっている。

--------------------------------------------------------------------
【日経平均株価2022-23(日足)】=上げ基調の維持に留意=

※チャートをクリックすると拡大チャートが表示されます


 前回は「上値の壁に挑戦」(記:4/21)として、以下のように述べた。
「3月の高値(Ⅰ)28,623円からの下げは安値(J)26,945円、下げ幅1,678円(調整7日)を境に切り返した。また、戻り高値28,287円(4/4)、安値27,472円(4/6)と2日の調整を経て切り返し、4月18日には3月高値(I)28,623円を上回り下値切上げ(F<J)を経て、直近高値28,658円(4/18)、安値(J)からの上げ幅2,942円と上伸したあと騰勢が一服しているが、昨年8月高値(C)29,222円をうかがう経過となっている。ただ、安値(J)以降の基調を維持するには、反動安値幅が592円ないし815円程度に収まることが大事となる。これらを上回ると下げ幅(1,184円、1,342円など)の拡大につながりやすく、下値を探る経過となる。」とした。

 実際には、安値(L)27,472円からの戻りは、高値(I)28,623円近辺で騰勢一服を挟んで急伸し、安値(F)から三波動構成へと進展した。5月19日には7連騰(5/11~:上げ幅1,686円、同率5.8%)で21年9月の高値30,657円を更新。4月の8日連騰(4/7~18:上げ幅1,186円、同率4.3%)に続く連騰となった。一方、ひと反動も生じやすい経過となっている。

 よって、現在は安値(J)26,945円を基点の上げ基調が進行している。その場合の上値は、以下の水準が挙げられる。
(1)30,807円=F+5,091円(週足:G~J)
(2)31,050円=E+(E-F)
(3)31,530円=I+(I-F)
(4)31,669円=F+5,953円(週足:E~J)
(5)32,507円=C+(C-D)

 ただ、安値(J)以降の基調を維持するには、反動安値幅が815円程度に収まることが大事となる。これを上回ると下げ幅(1,184円、1,342円など)の拡大につながりやすく、下値を探る経過となる。

--------------------------------------------------------------------
【TOPIX2022-23(日足)】=上げ基調の維持に留意=

※チャートをクリックすると拡大チャートが表示されます


 前回は「3月高値の更新が焦点」(記:4/21)として、以下のように述べた。
「3月の高値(I)2,071pからの下げは、安値(J)1,929p、下げ幅142pと前下げ幅150p(E~D)の範囲内にとどまって切り返した。4月4日高値2,022p、6日安値1,961p経て18日には2,040pと安値(J)から3波動構成で上伸。安値(J)1,929pからの戻り基調の進行から、3月高値2,071pの更新が焦点となっている。ただ、安値(J)1,929pからの上げ(戻り)基調を維持するには、反動安値幅が26p、36p、42p、61p程度に収まることが重要となる。」とした。

 実際には、4月6日の安値1,961pからの切り返しは小休止を挟んで3月の高値値(I)2,071pを上回って急伸。安値(F)から三波動構成へと進展した。5月16日には3連騰で21年9月の高値2,118pを更新。5月19日には8連騰(4/7~18:上げ幅79p、同率4.0%)に続き6連騰で2,161p(上げ幅78p、同率3.7%)と上伸している。また、この間の最大反動安値幅は、18p(一日)のみとなっている。一方、ひと反動が生じやすい経過となっている。

 よって、現在は安値(J)1,929pを基点の上げ基調が進行している。その場合の上値は、以下の水準が挙げられる。
(1)2,168p=E+(E-F)
(2)2,177p=C+(C-D)
(3)2,194p=C+(C-B)
(4)2,201p=E+(E-D)
(5)2,213p=I+(I-J)

 ただ、安値(J)1,929pからの上げ基調を維持するには、反動安値幅が26p、36p、42p、61p程度に収まることが重要となる。
※下値水準につては、示現される高値から値幅を差し引いて求める。

--------------------------------------------------------------------
【マザーズ指数2022-23(日足)】=三角保合い収れんで動意接近=

※チャートをクリックすると拡大チャートが表示されます


 前回は「上げ基調復帰が重要」(記:4/21)として、以下のように述べた。
「3月の高値(H)776p以降は、下限を730p台、上限を760pに一進一退のボックスで方向を探る経過となっている。ただ、高値(H)776pを上回ると前高値(F)794pを試す動きにつながりやすくなる。さらに、同高値を上回ると上げ(戻り)基調の復帰から昨年12月高値(D)806pトライへと進展する経過となる。ただ、直近の安値(I)730pを下回ると下値を探る動きにつながりやすい。」とした。

 実際には、4月安値(I)730p以降は、高値766p~安値737p~高値760~739p(5/18)と膠着状態を強め狭いレンジで推移し、三角保合いが収れんする経過となっている。

 よって、現在は動意が接近しており、高値(H)776pを上回ると、高値(F)794pを試す動きにつながりやすく、同高値を上回ると安値切上げ(E<I)から高値(D)806pにトライする可能性が高まる。その場合、主な上値は以下の水準が挙げられる。
(1)788p=I+(F-G)
(2)803p=I+(B―C)
(3)820p=I+(F-E)
(4)832p=I+(D-E)

 ただ、直近の安値(I)730pを下回ると下値を探る動きにつながりやすい。その場合、下値は以下の水準が挙げられる。
(1)721p=F-(B-C)
(2)710p=F-84p:昨年9月高値から安値(A)まで
(3)696p=G-(H-G)
(4)692p=F-(D-E)
(5)678p=G-(F-G)

--------------------------------------------------------------------
【NYダウ工業株30種2022-23(日足)】=反転のタイミングを探る=

※チャートをクリックすると拡大チャートが表示されます


 前回は「上方向も基調の維持に留意」(記:4/21)として、以下のように述べた。
「3月の安値(I)31,819ドルからの戻りは、高値34,029ドル(4/13)、上げ幅2,210ドルと2月14日以来40日ぶりに34,000ドル台となった。直近は、騰勢が鈍化し33,786ドル(▲243ドル)と推移。安値(I)31,819ドル以降の戻り基調が維持されており、上値を探る経過となっている。ただ、安値(I)31,819ドル以降の基調を維持するには、反動安値幅が530ドルないし775ドル程度に収まることが重要となる。これらの値幅を上回ると、一旦下値を探る動きにつながりやすく、下げ幅も1,201ドル、1,545ドル、1,612ドル、1,832ドルなどが挙げられる。」とした。

 実際には、4月26日の安値33,301ドル、下げ幅728ドルを経て高値(J)34,098ドルと上伸したあと反落した。直近安値33,012ドル(5/16)、下げ幅1,086ドルとなっている。ただ、安値(I)から高値(J)までの上げ幅2,210ドルに対し49.1%押しの水準となっている。

 よって、現在は反転のタイミングを探る経過となっている。その場合の上値は、以下の水準が挙げられる。
(1)34,407ドル=Ⅰ+2,588ドル:高値D直前安値30,001ドルから上げ幅
(2)34,481ドル=Ⅰ+2,662ドル:22年3月の上げ幅
(3)34,826ドル=Ⅰ+3,007ドル:高値Bからの初動
(4)35,179ドル=Ⅰ+3,360ドル:安値Aまでの22年6月の下げ幅
(5)35,475ドル=Ⅰ+3,656ドル:高値Bからの二段目の下げ幅

 ただ、直近の下げ幅が1,086ドル(J~K)やや拡大したことから、安値(K)33,012ドル維持が重要。下回ると下値を探る動きの継続となる。下げ幅は1,201ドル、1,545ドル、1,612ドル、1,832ドルなどが挙げられる。
※下値については、示現される高値(現在:未確定)に値幅を差し引いて求める。

直近の暫定高値(J)34,098ドルとした場合の下値は、以下の水準となる。
(1)32,897ドル=J-1,201ドル
(2)32,553ドル=J-1,545ドル
(3)32,486ドル=J-1,612ドル
(4)32,266ドル=J-1,832ドル

--------------------------------------------------------------------=
【ナスダック2022-23(日足)】=一昨年8月高値をうかがう経過=

※チャートをクリックすると拡大チャートが表示されます


 前回は「一進一退、方向を探る経過」(記:4/21)として、以下のように述べた。
「3月の安値(G)11,138pからの上げ(戻り)は、高値(H)12,221p(上げ幅1,083p)と2月高値(F)12,200pをわずかに上回った。ただ、同高値以後は騰勢が一服し一進一退となっている。直近高値(H)12,221pと安値11,929p(4/12)の何れをブレイクするかが焦点となっている。高値を上回ると上値を探る経過の継続となる。ただ、4月12日の安値または11,911pを下回ると、一旦下値を探る動きにつながりやすく、下げ幅も551p、821p、1,062pなどが挙げられる。」とした。

 実際には、もみ合いで推移する中、4月25日の安値11,799pを境に徐々に戻り始め、高値(H)12,221pを上回り5月18日には12,688pと上伸し、安値(E)10,213pを基点とする第三波動へ回帰した。また。安値(G)からの上げ幅は1,550p(<前上げ幅1,987p:E~F)となっている。

 よって、現在は上値指向を強め、昨年の高値(B)13,128pをうかがう経過となっている。その場合の上値は、以下の水準が挙げられる。
(1)12,695p=E+(B-A)
(2)12,751p=D+(D-E)
(3)12,882p=I+(H-G)
(4)13,125p=G+(F-E)
(5)13,262p=F+(F-G)
(6)13,304p=H+(H-G)

 ただ、安値(G)11,138p以降の基調の維持には反動安値幅が422pないし551pの範囲内に収まることが重要となる。これらを上回ると811p、1,062pなどへ下げ幅の拡大につながりやすくなる。



執筆:長森伸行

≪執筆者略歴≫
元山一證券投資情報部次長・国内で「一目均衡表」チャート分析の第一人者。元日本テクニカルアナリスト協会セミナー講師で「一目均衡表」を担当。証券業界に50年間携わった重鎮、自立して儲けられる投資家のインストラクター的な存在。

無料新着記事

記事一覧へ

今ご登録で特典5銘柄+大石銘柄+5000ptをプレゼント!

今すぐ無料登録 クリック