パワー半導体の穴株
北海酸素、大同酸素、共同酸素を前身とする産業ガスメーカー。ガスを中心に、エネルギーやヘルスケア、食品事業の多角化経営で事業環境に左右されにくい耐性のある事業ポートフォリオが特徴と見られる。アルゴンガスは半導体の材料に当たり、半導体資本の大量投資が予定されている北海道や熊本県に拠点を展開するファウンドリ(受託製造)などからの引き合いが強まってきそうだ。パワーデバイス向けの基板も展開していることから「パワー半導体」関連銘柄の穴株として注目しておきたい。
5/10には本決算を発表。経常利益が会社予想をわずかに上振れして着地。ガス価格の上昇が一巡したことによる評価損が足を引っ張ったが、電子機器向け機器や材料の販売が好調だった模様。前期は半導体製造装置向け機器・材料を生産する工場に設備投資しており、今後は同産業に関連するビジネスのニーズが高まることが予想される。恐らくガスを中心とした半導体材料の生産を今期は増大させる目論みだろう。今期の業績は、半導体向け材料が牽引することが期待できそうである。バランスの取れた事業分散は事業環境の変化に伴う業績不安にも乏しいだろう。
株価は長らくもみ合っていた1700~1800円レンジを抜けた後は急伸(週足)。節目1800円をテコに旺盛な買い需要が見て取れる。業績向上期待感からのマネー流入が多くを占めていると思われ、これに半導体関連銘柄物色の矛先が加われば更なる株高が期待できよう。ただ直近では相場の過熱感が高い水準にある。テクニカルの日足ボリンジャーバンドでは+3σを上回り、スローストキャスティクスでは%Dチャートが80%を超えてきた。スロー%Dチャートが遅行する形で同水準を突破したため、高値警戒感による売りが発生する可能性も否定できない。
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