アニコム ホールディングス（8715）

ペット保険を展開。最近では街でペットを見かける機会が多くなったように感じる。コロナ禍による在宅時間の増加でペットを飼う人が増えたのだろう。この風潮から、ペット関連ビジネスが潤ってきそうで、「ペット保険」を扱う同社にも注目が集まりそうだ。ペット関連のビジネスは多様化しており、「入って健康になる保険」という同社の商品は面白い。様々なペットをデータベースに考えだしたビジネスで、「口腔内ケア」及び「腸内ケア」をペットに行う。歯周病と他の病気の関連性はヒトより高く、ペット愛好家にとっては必須の商品となりそうだ。「ペット関連銘柄」というテーマには今後スポットライトが当たるかもしれない。

6/20には経営に重要な指標を発表。5月度の正味収入保険料は前月比＆前期比プラスと好調だった模様。保有契約件数も前月比増。ペット愛護に関する関心の高さがうかがえる。また「腸内フローラ測定申込数」という珍しい指標は前月比＆前期比で大幅に増加しており、「腸内ケア」を担う「入って健康になる保険」への申し込みが今後増加するのではないかと推測。同保険はいまだ計画段階であり、今後の株高材料になり得るポテンシャルは秘めているだろう。前期本決算における経常利益は会社計画値を上回っており、今期は増益の見通しで業績面も良好と見られる。

足元の株価は節目の650円付近が当面の上値メドとして意識されている様子。配当予想開示の発表後に高値660円を付けたが、その後株価は急落しており、直後のリバウンドも同節目付近で上昇し頭打ち。上ヒゲが示現している日足ローソク足も多く、しばらくは日柄調整による売り物の整理を待つというスタンスも一考だろう。信用買い残が急増しているため、下落時の需給悪化には注意が必要だ。週足でチャートを見ると5/26～6/23週はもみ合い商状の範疇と見られ、上放れには78週線を着実に超えていく必要があるだろう。