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データ活用コンサル。AIやアルゴリズムも使う。同社は伊藤忠と、生成AIを利用した企業支援「生成AI研究ラボ」を共同設立したり、キリンビールとICTを活用したプロジェクトを運用するなど超大手企業からも手腕が評価されているようだ。今後は生成AIや大規模言語モデルを使用し、サービス業(オンライン接客など)へ販路を拡大する計画が見えており、乱立するAI企業との差別化が目立ってきそうだ。
5月発表の3Q決算における売上高(累計)は約72億円で着地。通期業績予想(下方修正済み)は97.5億円でこれに対する進捗率はおよそ73%。売上高は増収だが利益面に苦戦が見られるため、今後の課題は利益率の向上にあるだろう。それには、顧客単位におけるサービスの解約率の低下がまずは先決と見る。またSaaSの質・価格を向上させることで、顧客から継続的な受注や新たなビジネスの機会を見つけ、それに対するサービスを提供することによる顧客のLTVの最大化が中長期的な成長及び株価・経営指標の向上に繋がるだろう。
単なる生成AIをサービスとして提供するだけでなく、同社のデータサイエンティストを活用したクオリティの高くエッジの効いたAIソリューションも今後は必要になってきそうである。これが多くのAI企業から同社が選ばれる理由になり、投資家からも銘柄を選ばれる理由になるであろう。足元の株価は高値圏で推移。これのキッカケは恐らく上掲の決算発表と見られる。5/12に決算を発表後、徐々に買いが集まり、AIブームに乗る形で株価水準が以前の700円台から高値圏の900~1000円台まで浮上したと推測される。直近はもみ合い商状。つまり今後の株高は材料待ちという所か。取り組み期間が長くなる可能性もあるため、その点を考慮したうえで取り組むのがベターだろう。
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