17年末の2000円割れ水準から、19年末の10000円乗せまで、2年間で株価5倍を達成した人気銘柄ワークマン（7564）。
株価は20年の夏以降下落局面入りしてしまい、直近も5000円割れ水準での推移が続いています。

一方、業績面の推移は引き続き好調が維持されており14期連続増収。
前期は減益着地でしたが、今通期は増益が見込まれています。

特筆すべき点は、「作業服大手からカジュアルウエア全般アパレルへのビジネスモデルシフト」。
ショッピングセンターのベイシアグループ傘下で、「高機能×低価格のサプライズをすべての人へ」をコンセプトとするワークマンプラスと、特に女性をターゲットとした「ワーキングウエア兼アウトドア・スポーツウエア」を提供する＃ワークマン女子ブランドでの出店攻勢が続きます。
同社を支持する消費者層も着実に増加している印象ですね。

私、7月15日からの3連休に、中央アルプスの人気スポットへの登山を計画しており、ただ、登山靴も手入れを怠っていた為に傷みが激しく、レインウェアもどこにしまい込んだか記憶が無い状態。
では、今こそワークマンで「買い直そう」と思いたち、早速リサーチを始めました。

東京23区のうち、ワークマン系列ショップがあるのは12の区のみ。
弊社のオフィスがある港区には残念ながら1軒も出店無し。
ただ、私の自宅がある練馬区には4店あり、かつ、2店は従前からどこにあるかを認識していたので、昨日早目にオフィスを出て、一旦自宅に戻って車に乗り込み、5分ちょっとのワークマンプラスへ出掛けました。

幹線道路からちょっと入った所、最寄り駅までは歩いて20分はかかる、決して便利とは言えないロケーションのなのに、既に6台停められる駐車場は満車状態。
店内にも作業着を買い求める方々と、アウトドアグッズを買い求める方々が各々10人くらいいらして、そこそこ盛況との印象でした。

上述のように、私のお目当てはトレッキングシューズとレインウェア。
事前にWEB上で商品ラインナップから大体の目星をつけておいたのですが、サイズ感を確認する為にオンラインショップでは無く実店舗での購入を想定していました。
心配していたのは商品ラインナップのバリエーション不足と在庫の有無だったのですが、実際は目移りするほどのバリュエーションと、サイズや在庫も豊富で、むしろ、購入商品の絞り込みに迷ってしまうほどでした。

購入したのは、結局、トレッキングシューズと、上下セパレートのレインウェアと、トレッキングショーツ（半ズボン）の3点。
さて、総額幾らだと思われますか？


なんと3点で税込み9300円！
トレッキングシューズはなんと1900円！
手入れなんか要らないし、履き捨て使い捨てさえ可能なレベルです。
もはや、「ファストファッション」の世界ですね。

さて、ワークマンは海外出店していません。
ただ、昨今の円安局面、コロナ禍からの脱却局面で、訪日外国人客数は着実に増加しており、インバウンド消費の受け皿として、ワークマンはもっと訪日外国人客向けの、広告や対応に注力すべきでは無いでしょうか？
実際、昨日も、韓国人観光客と思しきグループが、結構幅広くアウトドア関連商品を購入していた場面を目撃しました。

上掲のように、都心部の店舗展開はほとんどありませんでしたが、22年4月に#ワークマン女子ブランドで、なんと、銀座への出店を果たしています。
銀座シックスの斜め前、ユニクロとGUに挟まれた銀座イグジットメルサの中です。
「女子」ブランドでの出店ながら、メンズもキャンプ用品も取り扱っています。

同店舗は場所がら、既に訪日外国人客のショッピングスポットとして認識されているようですが、6月度月次報告によれば国内のワークマンの店舗数は995店。
ユニクロの国内店舗は800店前後（GUやグローバルブランド事業を除く）ですので、今やユニクロをも上回る規模の国内店舗展開を行っているわけですから、ワークマンの既存店の1割程度「だけ」でも、訪日外国人客の対応に「特に注力する旗艦店」とすれば、海外で店舗展開しなくとも、インバウンドで海外需要を取り込めるように思う次第です。

時価総額11兆円でプライム市場に属しているファーストリテイリング株（ユニクロ）に比べ、スタンダード市場に属するワークマン株の時価総額は4000億円程度、海外投資家保有率は3％程度に過ぎません。
海外展開はしなくとも、インバウンド需要のみを取り込みを狙ったり、同時に海外投資家向けのIR対応を行ったりして、
ワークマンの「高機能×低価格のサプライズをすべての人へ」というコンセプトを、是非とも「日本企業の新たな代表的存在・スタンダード」として、グローバルに「発信」してもらいたいと希望します。

日本ならではの「高付加価値」を応援したいと存じます。



執筆：木村泰章

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　私のコラムで紹介した銘柄
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◆スポーツフィールド（7080）
小売店っぽい名前ですが、スポーツ人材の採用支援サービスです。
1月の終わりに1300円割れでご紹介しました。
本日の株価は一時1758円と年初来高値を更新しています。

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　単発スポット銘柄の見解
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◆≪木村のレッドダイヤモンド銘柄-PREMIUM-≫
ご心配無く。
狼狽売りなどなさらぬよう。

◆≪木村のプラチナメソッド銘柄【逆襲】≫
明日フォローメールを配信させていただく予定ですが、こちらも強気見通しに変更ありません。

◆≪木村のレッドダイヤモンド銘柄2022≫
こちらも明日フォローメールを配信させていただく予定です。
明日株価が急伸するなら利益確定チャンスと見ます。