弊社にとっては想定どおりの展開で、あすなろの会員様各位にも、本日の日経平均が「ほぼ安値引け」となった事は驚きではないかもしれません。
明日配信予定の、全体相場フォローも是非ご参照ください。

昨日、半導体露光装置メーカーとして世界トップの蘭ASMLホールディングが4-6月期決算を発表しました。
売上高と一株当たり利益はともに市場予想を上回りました。
ただ、決算を受けて同社株価は下落し、SOX市場も1％強の下落となり、この動きがまず、本日の日本株式市場にマイナスの影響を与えたものと見ます。

本日午後には、TSMCの2Q決算が発表されました。
4-6月の純利益は前年同期比23.3％減の1818億台湾ドル（約8160億円）で、アナリスト予想平均の1736億台湾ドルを上回ったものの、減益は2019年2Q以来でした。
23年通期については売上高が10％減少すると見込んでいます。

本日の日本の半導体関連銘柄群の株価の動きと今期の業績予想を確認してみましょう。
・アドバンテスト（6857）
　本日の株価は4％超安。
　23.3月期の連結最終利益は前の期比49.4％増の1304億円に拡大しましたが、今期は前期比40.2％減の780億円に落ち込む見通し。
　7月26日に今期1Q決算発表予定。
・東京エレクトロン（8035）
　本日の株価は1.3％安。
　23.3月期の連結経常利益は前の期比3.9％増の6251億円に伸びましたが、今期は前期比36.8％減の3950億円に落ち込む見通し。
　8月10日に今期1Q決算発表予定。
・レーザーテック（6920）
　本日の株価は5％超安。
　23年6月期の連結経常利益は前期比25.1％増の420億円に伸びを見込み、7期連続で過去最高益を更新する見通し。
　本決算発表は8月7日予定。
・ディスコ（6146）
　先ほど16時に今期1Qの決算が発表されました。
　連結経常利益は前年同期比20.2％減の181億円に減り、非開示だった上期（4-9月期）の業績予想は連結経常利益が前年同期比29.3％減の407億円に減る見通しが示されました。
　今期の上期配当を67円(前年同期は282円)実施するとしましたが、23.3月に実施した1:3の株式分割を考慮すると、実質28.7％減配となります。

『在庫調整終了は今3Qに伸びる見通し』（TSMC、1Q決算時）
『生成AI需要の業績への本格的な寄与は当面先』(AMSL）
半導体関連株群全般は期待が先行しすぎた印象が否めなず、その「反省調整」が来月半ばまで続く可能性もありましょう。
当然ながら、日経平均も下落調整が避けられないという弊社の見通しに変更はございません。

「どうすればいいのか？」
明日の全体相場フォローをお待ちください。



執筆：木村泰章

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　単発スポット銘柄の見解
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◆≪木村のザ・カリナンダイヤ銘柄≫
はい、想定どおりです。
まだまだ買い直し、買い増しのチャンスは訪れます。
押し目狙いでまいりましょう。

◆≪木村のプラチナメソッド銘柄【逆襲】≫
全体相場の流れに連れ安しちゃった感じでしたが、過度なご心配無用と見ます。
決算数値は、いわゆる「前期比マジック」ですから。。。

◆≪木村のレッドダイヤモンド銘柄-PREMIUM-≫
コチラも全体感への連れ安と見ております。
ご心配無く。