中国人団体観光客に期待しましょう!
また、2023年1〜6月までの累計は1,071万2千人となり、上半期の時点で1,000万人を突破しました。
しかしながら、国別の訪日外客数を見ると中国旅行者が、2019年6月の88万人に対し今年6月は20.8万人と、未だに3割にさえ回復していない状況です。
新型コロナの感染拡大前の2019年に日本を訪れた中国人旅行者はおよそ959万人と、訪日外客数全体の3割を占め最多でした。
昨年10月に水際対策が緩和されると、海外の国や地域からの旅行者の数は徐々に回復し、今年6月に日本を訪れた外国人旅行者はおよそ207万人と、コロナ前の2019年の同じ月の7割ほどの水準に戻っています。
中国からの訪日客の回復が出遅れている背景は、中国政府が中国人の日本への団体旅行を制限していた事によるところが大きいと目されていました。
中国から日本への個人旅行はすでに解禁されていましたが、中国政府は中国人の日本への団体旅行を8月10日から解禁しました。
中国から日本への団体旅行が再開されるのはおよそ3年半ぶりです。
一方で、「爆買い」で有名だった中国からのインバウンドがもたらす経済効果を、疑問視するような論調が今のところ大勢を占めているようです。
その根拠は大別すると下記2点です。
1.中国と日本を結ぶ空路便の数がコロナ禍前の水準に戻っていない。
全日本空輸(ANA)の6月末時点の国際線全体の運航便数はコロナ前の6割強の水準で、北米はほぼ復調した一方で、中国路線は3割強に留まっています。
2.中国の経済停滞による影響で、「コト消費」(観光等)は回復しても、「モノ消費」(買い物)は手控えられる可能性がある。
果たして、中国発のインバウンドによる経済効果は本当に期待できないのでしょうか?
いえいえ、こんなニュースも見つけました。
【8月13日 KOREA WAVE】10日の中国政府による韓国行き団体観光全面許可発表から翌11日午前までに、中国発クルーズ船53隻が済州(チェジュ)入港を申請した。
さすが中国!
過剰反応っぷりも規模が違いますね。
九州は長崎港と門司港からはこんな発表も行われています。
https://www.city.kitakyushu.lg.jp/files/001040404.pdf
http://www.nagasaki-port.jp/cruise_calendar/cruise-Blue%20Dream%20Star.pdf
空がダメなら海からでも中国人旅行者は日本を目指してくれそうです。
さらには、観光庁「訪日外国人消費動向調査」によれば、1人当たりの訪日中国人客の消費額は、2023年1~3月:67.5万円、4~6月:33.8万円、と破格に大きかったという統計があります。
団体解禁前の所得の高い個人旅行客「のみ」が調査対象となったものと見られますが、「モノ消費」は「高額志向」へとシフトしている可能性もありましょう。
中国からの団体観光解禁が、コロナ前とはカタチを変えてインバウンド経済効果をもたらせてくれる事に期待したいと存じます。
執筆:木村泰章
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個人的に注目している銘柄
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◆三越伊勢丹HD(3099)
◆共立メンテナンス(9616)
インバウンドの矛先は、やはりホテルと百貨店こそが本命となりましょう。
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私のコラムで紹介した銘柄
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◆力の源ホールディングス(3561)
4月の初旬に1500円割れでご紹介しました。
本日の株価は一時2372円に進み昨年来の高値を更新しました!
外国人旅行者がラーメン店の前に行列を作る光景にしょっちゅう出くわします。
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単発スポット銘柄の見解
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◆≪木村のザ・カリナンダイヤ銘柄≫
そろそろ買いドキと見ていたものの、なかなか底打ち感が示現しませんが、切り返し時には躊躇せずに買い増しをご提言したいと存じます。
切り返し局面の値幅がどれくらい出るか楽しみですね。
◆≪木村泰章のプラチナメソッド銘柄【逆襲】≫
出来高増加が継続すれば・・。
そろそろ【逆襲】開始となるか。
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