株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2023-09-04 17:00:00

アナリスト木村の銘柄研究部

来週9月11日発表予定の工作機械受注が注目されている理由

来週9月11日の15時に、工作機械受注の8月分速報が発表予定となっていますが、その数値内容が注目されています。
理由は、「中国の景気減速の温度感を窺う指標と目されるから」です。

7月の受注額(内外受合計)は前年同月比19.7%減の1143億円でした。
中でも、外需のうち中国は前年同月比36.4%減と大幅な落ち込みとなり、今年4~6月期の確報では、中国からの受注は684億7600万円、前年同期比31.7%減少となっていた事から、なかなか減少に歯止めがかかっていない事が窺えましょう。

大手不動産開発企業の恒大集団(エバーグランデ)の経営状態を見ると、不動産バブルの後始末などの問題はさらに深刻化・長期化する懸念があり、景気低迷に対応する為、中国で事業を展開する企業は設備投資を絞る動きが続いております。
さらには、人口が減少に転じ始めた中国では労働賃金も上昇し、「世界の工場」と目されていた中国から、バングラデシュなどの、より人件費の低い国へと企業の生産拠点を移す動きも出ています。

中国には、先進技術や軍事目的にも転用できる電気機器や電子部品の輸出を日本政府が禁じています。
その対抗措置として、処理水放出に絡み日本産水産物の輸入を禁じた中国は、習近平国家主席のG20サミットを欠席する見込みと報じられており、中国と日本の関係悪化が懸念される中、機械受注が回復する見込みはまだまだ先となりそうです。

機械セクターは一般的に「景気敏感」と目される事からも、米国の金利政策の行方以上に、中国の動向こそが、日本の株式相場全体の今後の展開に影響を与える事となりましょう。

やはり、中国の影響が比較的軽微であろう、中小型成長株群こそが投資対象としては「妥当」で「無難」と見ます。



執筆:木村泰章

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 個人的に注目している銘柄
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◆ネオジャパン(3921)
情報通信セクターなら中国関係無し。
グループウェアソフトの開発・販売が主業ですが、海外政府機関向けはフィリピンやタイがターゲットです。

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 私のコラムで紹介した銘柄
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◆ヨシムラ・フード・HD(2884)
4月の初めにご紹介した際の株価は1050円どころ。
本日は1300円台に進んで年初来高値を更新。

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 単発スポット銘柄の見解
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◆≪木村泰章のギャラクシーダイヤモンド銘柄≫
出来高急増と共に、想定どおり1回目の大きな上昇となりました。
ガチHOLDなさってください。
買い増しは、もうちょっと上に進んでからで宜しいでしょう。

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