株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2023-09-10 09:00:00

アナリスト木村の銘柄研究部

NTT株を継続保有する理論的根拠は乏しいように思う

1:25という株式分割を発表する前のNTT株に関しては、弊社は「やや強気」の見通しを持っておりました。
しかしながら、株式分割が発表されて以降は、「持ち越すなら100株のみ」という見解をお伝えし続けたつもりです。

その根拠は、1:25という未曽有の分割比率がどういった「副作用」を産むのか、「不確定要素」が大きく、かつ、株価が25分の1となって100円台となった際の、値動きの重さが想定された事から、値上がり益を狙いにくくなるだろう、と判断した為です。

日本を代表する主力級大型株としての存在感、安定性面は申し分が無いものの、
近い将来に業績が2倍にも成長するほどのドライバーやカタリストがあるとは思えません。
配当利回りは3%割れで、他の銘柄にも高配当銘柄としての選択余地は多数ありましょう。
そのうえ、上掲のように、分割後の株価の値動きが重くなって、大きな値上がり幅が狙えづらいのであれば、NTT株を頑なに保有し続ける理論的根拠は乏しいように思う次第です。

8月の160円割れから切り返し、170円台へと上伸してきた今こそ、「売りドキ」と申し上げたいと存じます。
慌てて売り急ぐ必要もございませんが、仮に、分割後の高値178.9円を上回るような場面があるならば、絶好のポジション手仕舞いチャンスと見ます。

配当利回りがNTT株を大きく上回り、安定性はじめバリュー的側面を持ち、かつ、人気化すれば大きな値上がり幅も期待できそうな、1500円以上の株価の有望株があれば、お乗り換え先候補として魅力的ではないでしょうか?

今すぐNTT株を手仕舞って乗り換える事は避けたいとお考えであれば、まずは、お乗り換え先候補のお取り組みを進めながら、NTT株の手仕舞いは後回しにする、というスタンスでも宜しいものと存じます。


執筆:木村泰章

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